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WARP HOLE BOOKS(尾山台)

 ずっと気になっていた、小さな小さな本屋さんに行ってみた。
 東急大井町線の尾山台駅は、東京都市大学の最寄り駅でもあり、自由が丘と二子玉川に挟まれた沿線の四つの駅の中でも、ハッピーロード尾山台は、人通りも多く、商店街らしい商店街があって、飲食店も多く見かける。
 ところが、この尾山台の商店街をもってしても、小さな古本を扱う店を除いては、いわゆる本屋さんらしい本屋さんがなかったのだが、そこへ突然、2022年のある日、小さな書店らしきスペースが出現した。
 それがワープホールブックスだ。
 ホームページによれば、テーマは「まちの人へつなぐ本」ということのようだ。会員制のワープホールブックスクラブという仕掛けもあって、有料会員になると、書店の棚に、自分のスペースを確保できて、自分の蔵書の中からもう読まないと思うけれども、他の人にも勧めたい本を置いて、販売することができるという。
 自分の好きな本が、誰かの手に渡り、他の人の心を動かすというのは、とても素敵な考え方だと思う。
 尾山台駅南口から徒歩で2分程度か。広さはわずか4坪だという。
 ベストセラーや新刊がずらりと並ぶような本屋ではないが、ビジネス書、エッセイ、児童書もあって、並べ方に統一感やルールを感じられないところが逆に新鮮だ。おそらく、この書店を経営する若い人たちを中心に、彼らが読んで面白かったと思う本を置いているのだろう。なるほど、いまの若い人たちは、こんな問題意識で、こんな視点で本を読んでいるかということがわかる気がして面白い。
 読みたい本を、LINEで取り寄せてもらうことができるというのも面白い発想。街の本屋さんの機能も果たせることになるからだ。
 若い人たちの自由な発想で、本と本屋さんをこれからも育ててほしいと心から思った。

以前から気になっていた加納愛子さんの本を購入

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