なんか記憶に残ってる話⑥ 人生初にして唯一の海外旅行で得た教訓
舞台で話すほどではないけどなんか記憶に残ってる話を書くやつ第6弾。
諸事情で消すことなった記事あるのでナンバリングがおかしなってるのは目つぶってね🙏🏻
夏休みもいよいよ終わりの8/26の夜(ぐらいだったと思う)。
中学1年生の僕は初めて部活を休み母と妹と3人、人生初の海外旅行に出かけた。
部活は全然ゆるくて顧問の先生も「お土産頼むな〜」と言うぐらいのノリ。
2泊3日で目的地はサイパン。
英語が本格的に教科として参入してきて4ヶ月。
自惚れがちな13歳の僕は
「ちょっと聞き取るくらいはできるかも…！慣れたら道の1つでも訊ねてみちゃおっかな！」
などと心躍らせていた。
ハウワーユー？と聞かれたらどんだけ体調悪くてもアイムファインセンキューアンジュー？としか答えられない英語力のくせに。
サイパンに着いてみて僕はかなりガッカリした。
むちゃくちゃ日本人向けの観光地。現地の人も日本語ペラペラ。挙句空港でお出迎えしてくれたのは"サイパンダ"というサイとパンダの融合キャラ。
日本語ありきのダジャレマスコットだ。
かくして僕の英語力は実地訓練無きまま31歳の現在を迎えるわけだがそれはまぁ置いといて。
早速英語において肩透かしを食らった上に旅行内容も最悪だった。
初日はたしか着いたらほぼ夕方で軽くプールに入って夕食。
明日から海に入りまくるぞと意気込み就寝。
しかし翌日起きると熱帯海洋性気候の特色を遺憾無く発揮した鬼台風。ヤシの木が突風で軋むというベタな熱帯の台風経験以外何も得られなかった。
2泊3日しかないにも関わらず中日はショッピングモールで買い物のみ。3日目も台風は去らず、ホテルの部屋でペイチャンネルでホラー映画を3人仲良く観るしかやることが無かった。
さぁ予定ではここから帰路につき8/31をゆっくりと自宅で過ごし、9/1から始業式！ だった。
しかしなんと3日目飛行機飛べず。4日目の夜くらいやったかな？ようやく飛んだと思ったら日本行きが東京のみ。
東京に着く頃には夜中で、大阪行きが無く航空会社の持ってるホテルで1泊。
翌日ようやく大阪。
結局そのまま土日かなんか突入して学校に行けたのは9/5くらいだった気がする。
始業式とその翌日を"海外旅行"で休んだ僕はお土産を少し多めに買っていった。
9/1に登校出来ていたら僕が海外旅行に行ったことを知っているのは一部の友達だけだっただろうがなにせ2日休んだのだ。クラス中の話題を一度は集めたはずだ。
そして台風でしょうがなく帰ってこれなかった分、サボりでは無いため先生に咎められることも無い。
ちょっとした不幸自慢と航空会社の用意してくれるホテルの自慢話と風味が少し違うチョコレートの手土産で数日はクラスの人気者だ…そう思って登校した。
そして教室に入って言われた第一声。
「森田！コロコロコミックの抽選で当たってディズニーランドの裏側見れるツアー行ったってマジ！？！？」
怖かった。身に覚えが無さすぎた。
読んでるとしたらジャンプやろ、とか
あんま少年誌が学校休まなあかんタイミングでツアー組まんやろ、とか
コロコロにディズニーと仲良いイメージないやろ、とか
色々あったが人の噂の早さと正確性の無さが怖かった。
あと部活のヤツはサイパン知ってたはずやのにこんな間違って広まるんやとかも怖かった。
部活の友達に後で聞いたら「抽選当たったからサイパンからそのままディズニーいったかと思ってた」ってめちゃくちゃ噂に寄せにいった解釈されてるのも怖かった。
もちろんすぐさま否定し火消しするももう既に隣のクラスにも噂は広まっており、向こう1ヶ月ぐらい「ディズニーって裏側もやっぱりプロやった？」等と知る由もないし聞かんでもたぶんそうやろという事を聞かれ続けることになった。
あとヒーローへの試金石であった多めのチョコレートは「なんやぁ。普通にサイパンかぁ。」とガッカリされながら食される事になった。海外のお土産こんなガッカリされることあるかね。
教訓:噂って怖い。