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おいしい病院食 1日目~夜~ 揚魚のラビゴット


入院初日の晩御飯。長い入院生活が始まる。

ご飯 普通
揚魚のラビゴット
小松菜と卵の煮物
つぼ漬け千枚
ナメコと葱の味噌汁

「ラビゴット」って、なに?

 入院生活のお食事は、なぞのメニュー「ラビゴット」から始まる。
 入院初心者をあざ笑うかのような、レベルの高いお名前にビビるばかり。
 調べてみたら、
「フレンチドレッシングにタマネギやパセリなどのみじん切りやケーパーを加えて作る、辛みの利いたドレッシング」だと。
 へー、知らなかった。
 すっぱいです。おいしい。ケーパーは入っていないと思うけど。
 ごはん、味噌汁、千枚漬け、小松菜という純和風ラインナップの中にあっても、浮くことなく、メインのおかずとして矜持をもって、小さいながらも堂々としております。

言葉の意味を知って泣く

 で、ラビゴット(ravigote)なんですが、フランス語で、
「元気を回復させる」
という意味ですって。
 おいおい、初日からいきなり、これですか?
 知ってました? 有名な話?
 まるで入院初日の私に合わせたようなメニューではありませんか?
 入院してるみなさ~ん、知ってるのかな~。
 栄養士さんの粋な仕掛けですね、これは。
 泣ける。
 がんばろ。

 初日から、まさに、おいしい病院食でした。ご馳走様。

(つづく)


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