色彩の教科書(1)全ての色を区別するために3つの基準「色相」「明度」「彩度」
まず、色の基本中の基本。色を見分ける方法についてご説明しよう。
色を見分ける方法には3つの大切な項目がある。それは「色相」「明度」「彩度」の3つ。「色相」は、何色をしているか、ということ。つまり、赤や青などの色のことを言う。
「明度」は色の明るさのこと。「色相」と「明度」をあらわすことで、明るい青、暗めの緑(実際にはもっと正確な数字の表現がありますが)など、同じ「色相」の中でも、色の違いが表現できるようになる。
最後の「彩度」は書いて字のごとし。色の鮮やかさのこと。つまり「色相」「明度」「彩度」で、全ての色に対して、何色をした(色相)、どのくらい明るく(明度)、どのくらい鮮やかな(彩度)色かを表現することができる。色彩の用語で、これを「色の3属性」という。
この3つの項目を使った色の区別に慣れてくると、例えばどこかの街角で見た青い色、あるいは打ち合わせに行った先で見せられた緑色などについて、自分の事務所に帰ってほぼ同じ色を取り出す、そんなこともできるようになる。