私家版 ロックかるた 「さ」
どうしても欲しくて、でも売っていない。だから、自分で作ってしまった「私家版 ロックかるた ブリティッシュ・ロック編」。
世界にたった1セット。
ローリング・ストーンズの要、チャーリー・ワッツ。
「ジャズ・ドラマーがたまたま世界一のロックバンドに入ってる」
「ロックは子供の音楽だ」
と公言するように、基本的にはジャズ志向。80年代には自らもビッグバンドを率いて、お気に入りのジャズを演奏することもありました。
それほどのジャズマン、チャーリー・ワッツ。
そんな彼がキース・リチャーズと出会い、ブルースに興味を持ち、その縁で結成されたばかりのローリング・ストーンズに参加することになったのです。
しかし、根っこはジャズドラマー。そこは揺るがない。
だから尊敬するドラマーは、バディ・リッチ、トニー・ウィリアムス、ジャズ畑の人ばかり。
ところが、
「今まで出会った中で最高のドラマーは?」
との質問には、
「ジョン・ボーナム」
と即答したとか。
軽やかに静かにローリング・ストーンズのサウンドを支えるチャーリーが、自分とは全然違うタイプのボンゾを最高と称えるなんて、なんてクールな、そして、チャーリーはほんとに音楽の全部が好きなんだって、感動してしまいます。
チャーリー・ワッツ、最高です。
そのチャーリー・ワッツ、2021年8月24日に死去。
「チャーリーでなければローリング・ストーンズとは呼べない」
と語ったキース。
キース・リチャーズとチャーリー・ワッツは絶大な信頼と友情で結ばれていました。
ストーンズ独特のグルーヴ感は、チャーリーのドラムでないと表現できないとも言われています。
しかし、ストーンズはスティーヴ・ジョーダン(キースのソロアルバムでドラムを担当。キースが信頼するドラマー)をサポートメンバーに加えてツアーを実施。絶対に転がり続けることを止めないストーンズとキースです。
チャーリーがいないから活動中止なんて、おしゃれで頑固なチャーリーが聞いたら、絶対許さないでしょう。
(つづく)