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2023.4|いちばん暮らしに活きる〈場〉
4月
都心の住宅街の一角で開催された、〈気持ちに合わせてつくる自分だけのブレンドコーヒー体験〉に行ってみた。
12個の中で、いちばん暮らしに活きる〈場〉だった。
〈気持ちに合わせてつくる自分だけのブレンドコーヒー体験〉(以下、〈珈琲体験〉)は、はじめて私が自分で見つけてきた〈場〉だった。
Peatixを使って探し、予約し、どきどきしながら向かった。
まちがえて下の階の定食屋さんのドアを開けてしまい、きょとんとした顔をされた。
〈気持ちに合わせてつくる自分だけのブレンドコーヒー体験〉をしたい人たち
Peatixで見つけた〈場〉に参加するとき、私が最初に必ず気になるのは、どんな人が集まってくるのかということである。
学生はいるかな?何人くらい来るかな?周りの人と話さなきゃいけないかな?どきどき
〈珈琲体験〉には、私を含めて4人が集まっていた。
1人は、私の同い年くらいの女子大生。残りの2人は、どちらも親世代くらいの女性たちだった。
属性があまりにも二極化しているので、内心笑ってしまった。
どうやら〈気持ちに合わせてつくる自分だけのブレンドコーヒー体験〉をしたいのは、20代前半と40代後半の女性らしい。
サンプル数4なので、あまり参考にはならない。
コーヒーとカラーチャート
みなさんの多くは「ブレンドコーヒーを気持ちに合わせてつくるって、どうやるの?」と疑問に思っただろう。私は思った。
あいかわらずどきどきしながら座っていると、不思議なワークショップが始まった。
①まず、自分がコーヒーを飲むときの気持ちを、言葉と色で表現する。
「集中できないなあ」「なかなかうまくいかないな」「リラックスしたい」など。
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②つぎに、5種類のコーヒー豆をテイスティングする。
ブラジル、エチオピア、グァテマラ、タンザニア、コロンビア。
「香ばしい」「さらっとしている」「フルーティー」など、味わいをメモしていく。
2年間KALDIで働いていた知識が役立った。
ここで面白かったのが、それぞれの豆がカラーチャート上に位置づけられていたこと。
明るい茶色のあたりにブラジル、黄色のあたりにエチオピアといった風に。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/125900424/picture_pc_8981c89d942ddd0811ba68c25968e629.png?width=1200)
どうやら、先ほど塗分けた気持ちの円グラフと関係があるようだ。
③最後に、豆をブレンドする。
気持ちの色とコーヒー豆のカラーチャートを照らし合わせて、豆を選んでもいい。もちろんテイスティングで好みだった豆を多く使ってもいい。
ここまで長々と説明したが、本家が分かりやすく説明してくださっているnoteを見つけた。私の説明いらなかったじゃん。
私としては、コーヒー豆に色があるというのがとても新鮮だった。
コーヒー豆の色と自分の心は一見関係ないようだが、そこを結びつけてしまうのも面白かった。
豆の色と心の色に関係があるかどうかは、たった1回の体験ではわからなかった。
暮らしの技を磨く
ワークショップの中で、「安定して」おいしくコーヒーを淹れる方法も教わった。
いつもフィーリングでお湯を回し入れていたが、コーヒー豆に対して適当なお湯の量は決まっているらしい。そりゃそうか。
また、何秒間にどれくらいのお湯を淹れるかも決まっていた。
もちろん人によって好みはあるだろうが、安定しておいしく淹れられるバランスというのは存在するらしい。
その場では1回しかできなかったが、家で何度も試してみた。
「うわ、水っぽい、」「苦すぎて飲めない」みたいな、あきらかな失敗が減った。これが安定感というやつか。
コーヒーを安定して淹れられることは、私にとって、どんな条件下でも自分の気持ちを和らげる方法を手にしたということだ。
〈珈琲体験〉に参加して、もう半年以上が経過している。
今もなお、習ったお湯のグラム数を参考にしてコーヒーを淹れている。
最近は、自分の好きな味わいを探し始めた。
コーヒーの淹れ方の本を見つけては立ち読みし、新しく知ったことを持ち帰って試してみる。
「前の方がよかったな」「あ、これは悪くないかも」「もう少しとろみを出したい」みたいな実験をしている。
上手に淹れられると、うれしい。