21グラムの朝
目覚まし時計のアラームの音ってなんであんなに不愉快なんでしょう
アラームの鳴る前に起きちゃった時の音がいちばん嫌いだ
死にたくて死にたくてしょうがないのに逃げるなと追い打ちをかけられるような気分になるから
いつも目覚まし時計は起きる一時間前にセットしてる
最初は二度寝用にかけてたけど最近は死にたい気持ちが勝っちゃったり考えることが辞められなくなって二度寝が出来ないの
だから一時間経っちゃうことに怯えながら、寝れることを祈りながら、今日も寝れずに朝を迎えた
人間って死んだ時、元の体重から21グラム減ってることがあるんだって
しかもほとんどの人がね
だから21グラムは魂の重さだって言われてるの
狭苦しくて重たい身体から抜け出して、軽い、軽い、魂になれたら、
どれだけ楽なことでしょう
死にたくなるような時間を告げる目覚ましも
あの人を指さし嘲笑う一生裁かれることの無い無辜のクソガキ共も
ヒステリックに叫喚して人を弾圧することしか知らない血縁者も
醜い、醜い、傷跡と禿頭の肉塊と成った私の重たい体も
何もかも捨て去って!
醜く穢らしい21グラムに成り下がって!
素敵な、素敵な朝を迎えるの!
だからお願い目覚まし時計
もうちょっとだけ現実に引き戻なさいで
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