塩あじ

もう寝ますね

塩あじ

もう寝ますね

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さよならってかんじ

掃除をした 遺書を書いた やなものぜーんぶ焼いた もう心残りはない 弱虫で、死にたいだと口にするくせに アスファルトに命を垂れ流すとなったら足がすくんで動けなかったよね 電車と一緒に逃避行もできなかったよね だから今日は縄を使うんだよね うん、きっと明日には何にも考えなくて良くなるんだよ 21グラム ずっと憧れてたよね やっと空を飛べるよ せまくてせまくてたまらない箱を蹴り破ってもうどこにだって行けるのさ 私はいないけど、どうか明日が明るいものだといいね

    • 不幸そうにしているあなたが大嫌い

       歌のワンフレーズが耳に、脳に、指先にこびりついて離れない 私よりも幸せそうな顔で泣いているあなたを見ると殺したくなる 消えたかった 全部全部どうでもよくなった 本当に死にたかった その場に立てなくなってずっと泣いた 何気ないワンフレーズなんだろう 音楽に流されて誰も気にとめないような言葉だろう なんで、なんでなんで 嫉妬、羨望、逆恨み、独占欲、失望、何もかもぐちゃぐちゃして具現化も何も出来なかった気持ちをこの人はこの一文を この人は音楽のワンフレーズに込めれたのだろう

      • 伽藍堂な珊瑚

        珊瑚礁は地球温暖化のせいでどんどん死滅していって真っ白な伽藍堂になる 唯一無二の色を見せつけるように張り巡らされていたのに呆気なく死んでいく 沖縄の有名な珊瑚たちは死んだだけでニュースで仰々しく取り扱われて、肥えて肥えて仕方のない自称専門家に語られる うすいメガネのレンズをかけた目にはカメラにたかるスタッフしか見えていない 熱く語っているであろう自称専門家は尺の問題で喋っている途中に切られて次のニュースへと切り替わる 珊瑚は死んだ後に話題になる 必死に地球温暖化と戦ってる最中

        • 海が、水が、青色が

          みんなみんな死んで欲しいです けどひとりにはなりたくないです 私は海が、水が、青色が好きです 全部呑みこむような深い深い青色が好きです 海は月が大きく見えます まるで月が誰かを睨んでいるかのようです そう考えると私は足がすくんで動けなくなります 水はなにかを抱えています 包み隠したくても何もかもが筒抜けで蒸発して死んでしまうのです だから死に急ぐように水はすぐにいなくなってしまうのです 私は、全部呑みこむような深い深い青色が好きです みんなみんな死んで欲しいです けどひとり

        さよならってかんじ

          無辜のクソガキ

          この中に裏切り者がいるの! 性根の悪いあの女が嬉しそうに叫んだ うちのクラスは常に女子で固まっていないと気が済まなく、恋愛話と人の悪口を言わなければ一致団結が出来ないような人間ばかりだった そんなグループに媚びへつらう私も同レベル、それよりも下なんだろう。分かりきっているのに。 そして今のターゲットは私だった ボブのセンター分けのあの女 あいつがクラスの女子の総意で、決定権を握っている そんな女が裏切り者がいると嬉々として語る 周りが食いつかない訳が無い 誰誰誰誰誰誰 あい

          無辜のクソガキ

          21グラムの朝

          目覚まし時計のアラームの音ってなんであんなに不愉快なんでしょう アラームの鳴る前に起きちゃった時の音がいちばん嫌いだ 死にたくて死にたくてしょうがないのに逃げるなと追い打ちをかけられるような気分になるから いつも目覚まし時計は起きる一時間前にセットしてる 最初は二度寝用にかけてたけど最近は死にたい気持ちが勝っちゃったり考えることが辞められなくなって二度寝が出来ないの だから一時間経っちゃうことに怯えながら、寝れることを祈りながら、今日も寝れずに朝を迎えた 人間って死んだ時、

          21グラムの朝

          カムバック浮き輪

          浮き輪が欲しかった 透明なビニールに水色とピンクの貝殻だけが描かれた浮き輪が シンプルだけどとっても可愛くて ちいちゃい目を爛々と輝かせて浮き輪にしがみついた 夏も終わりかけで在庫処分セール中だったから駄々をこねたらすんなりと買って貰えた 透き通るような海をお気に入りのフリフリの水色のリボンのついた水着をなびかせて海に勢いよく飛び込む そこには買って貰えた浮き輪があって、前までは足が付けなかったら危ないからと行かせてくれなかった少し深いところにも行けるようになっていて 大好き

          カムバック浮き輪

          自己紹介 │はじめてのnote

          はじめまして塩あじと申します 数ある記事の中私を見つけてくださって本当にありがとうございます ここは、日々の日記や拙いながらも自殺するまでのエッセイもどきのようなものを書かせていただく私なりの秘密基地です 死にたくなってどうしようもなくなった時にふらっと寄って、何かを書き残せるように、私が存在したことを証明するための秘密基地です そんな私の秘密基地ごっこにどうかお付き合い頂けるととっても嬉しいです 記事を見てくださった方々と素敵なご縁がありますように あなたをきっと

          自己紹介 │はじめてのnote