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スリランカの鉛でデッサンする私のこだわり

スリランカ、あの経済危機でデフォルトした国です。そんなスリランカ産の鉛を使った鉛筆でデッサンをする、私のちょっと変わったこだわりについて話させてください。

なぜスリランカの鉛なのか?それは、この鉛筆が単なる筆記具ではなく、一つの物語を紡いでいるからです。経済危機に直面した国の資源が、私の手によって新たな価値を生み出す。その循環に、どこかロマンを感じます。

もちろん、デッサンの質に大きな違いがあるわけではありません。しかし、この鉛筆を持つたびに、スリランカの人々の暮らしや、経済状況が頭に浮かびます。それは、単に絵を描くという行為を超え、世界とつながっているような、そんな感覚を与えてくれます。

また、この鉛筆は私にとって、限られた資源の大切さを再認識させてくれる存在でもあります。大量生産される工業製品とは異なり、この鉛筆には一つ一つにストーリーがあり、手にした時の重みも違います。

もちろん、経済状況が厳しい国から資源を輸入することへのモラル的な問題も考えられます。しかし、私はこの行為が、間接的にでもスリランカの経済に貢献できると信じています。

この鉛筆で描くデッサンは、単なる作品ではありません。それは、私とスリランカ、そして地球という大きな繋がりを表現する、私だけの物語なのです。

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