BiSH iS OVER!~Bye-Bye Show for Never(7)
28. Bye-Bye Show
あの曲もあの曲も聴いてないのにもうラストかと思ったけど、後になって28曲もやってくれたと聞いてそりゃしょうがないかと。
「PUNK SWiNDLE TOUR」の「Bye-Bye Show」のラストでひとりずつ消えていく演出がたまらなく辛かったのだけど、バンドなしで6人が出てきた時点で今日はどう終わるのかと思った。いつもの終演後のわちゃわちゃまったりタイムは今日はないだろうし、それやられると別れ方がわかんない。
最高の終わり方だったと思います。サイリウムでピンクに染まったドームに舞い落ちる花びら。無事大きな花が咲いた。最後、奈落に消えていくメンバーの目に映る景色と遠ざかる声はどんな感じだったんだろう。
聴きたかった曲はもっとあったけど、ツアーファイナルがずれ込んだ中で、バンド形態の構成を大きく変えてくるのは難しかっただろう。そのうちのいくつかは、オケではあったけど1週間前の宮地嶽神社のライブで味わえたし、そもそも最後に見たかった曲が100曲はあったので、キリがない話だ。
めちゃくちゃロスってはいるけれど、ある意味すっきりはしている。
異論があるかもしれないが、ここで解散できて、美しい最期を遂げられて本当によかったと思う。たとえばメンバー間の仲がぎくしゃくするとか、6人のうちの誰かが脱退するとか、メンバー交替してBiSHという器だけが続いていくとかを見るほうが苦しい。どこが最高地点かなんてわからないけど、少なくとも素晴らしい景色だったことは間違いない。
そして、これも異論があるかもしれないけど、個人的には歌い踊るグループとしての再結成も望んでいない。何人かはステージに立つことを選ばなくなるだろうし、これだけの景色をもう1度見せるための準備を、飛び立ったみんなに求めるのは酷すぎる。ここまでの舞台じゃなくていいからなんかやってほしいというのも、こちらのエゴだと思うし、本人たちにも失礼な話だろう。
いまはただ、それぞれが選んだ道で輝いてほしいと思いつつ、気が向いたらわちゃわちゃやってるところが見られたらラッキー、そうでなくても我々の見えないところで、「メンバー」というある種の枷が外れた、ただの「友達」として、ZUTTO仲良くしててほしいと願うばかりです。
たった1年半だったけど、熱狂させてもらいました。ありがとう。
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