BiSH iS OVER!~Bye-Bye Show for Never(6)

25. オーケストラ
26. beautifulさ
27. BiSH-星が瞬く夜に-

終わりのときが近づいてくる。なんかここまで来ると、割と達観した感じになってしまっていて、意外と冷静になれていた。
最後の「オーケストラ」。泣いてしまうかと思ったが、なぜか、ニコニコして聴いてしまった。別れの歌じゃなくて、旅立ちの歌のように聴こえたからだ。解散することは悲しいけれど、それは祝福されるべき新しい何かが始まることでもある。ありがとうBiSH、さようならBiSH、行ってらっしゃいBiSHと思いながら穏やかな気持ちで味わった。

のに。

最後のメッセージ。ある意味ひどい目にあった。
前日の動画で、最近は強くなってたはずだったのにひとりぐずって末っ子に戻ってたアユニは、本番では強いアユニになってた。大人だった。
リンリンであることに終止符を打ちに来たリンリンと惜別のエア握手を交わした。力強いサンキューだった。
しっかり者のあっちゃんはこの日も丁寧に丁寧にメッセージをくれて、自分が話すことをきっちり終えた後、他のメンバーの番になってから泣いてた(と思う)。
モモコ。さすがあまのじゃく。ここで感極まったか。たぶんいちばん苦悩していちばん挫折していちばん意地張ってきた人。最後の最後で素直に感情を見せてくれてありがとう。
アイナは凛としていた。自信がなくてなよなよしちゃう弱いアイナはそこにはいなくて、自分たちが間違っていなかったことに胸を張ってくれた。
そして我らがリーダーチッチ。もう何もないです。全部受け止めたつもりです。本当にありがとう。
そりゃそうなるよなと思ったけど、泣き疲れた。

「beautifulさ」。ひたすら楽しかった。多幸感。もう泣いてもしょうがなくて、ただただ楽しかった。この曲、ほんとにいつか音楽の教科書に載るんじゃないかな。

ラス前。バンドメンバーの紹介があったのは嬉しかった。そうか、みんな来てたんだ。BiSHにハマった理由はいろいろあるけど、いちばんの理由はやっぱライブ、それもオケじゃなくて生演奏のライブであることだった。願わくばここに鬼バンドの皆さん…というか松隈さんにはいてほしかったけど、そこの事情はもうわからないし、我々が気にしてもしょうがない。

そして「BiSH-星が瞬く夜に-」。祭が終わる。
BiSHは賛否両論…というか、まあまあ「否」を食らったグループだと思う。
顔の見えない安全なシェルターの中でぎゃあぎゃあ言ってた皆さん、なんとでも言うがいいさ、別に羨ましくないかもしれないけど、この笑顔と涙と腹の底からの歓声の渦の中にいたおれたちは間違いなく幸せ者だ。


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