幸橋架替工事についての全員協議会
先日の全員協議会で幸橋架替工事についての説明がありましたので以下まとめます。
水俣市では、老朽化した幸橋の架替工事を計画しており、10月30日と31日に市民説明会を実施します。この工事の概要や背景、計画内容について、皆さまにお伝えいたします。
■ 幸橋架替の背景
幸橋は1965年(昭和40年)に完成し、長年にわたり市民の皆さまに利用されてきました。しかし、59年が経過し、令和2年の点検では「判定Ⅳ」という緊急措置が必要な状態と診断されました。これに伴い、5トン以上の車両の通行が制限されている現状です。
また、現行の9本の橋脚構造は、水俣川の流れを阻害しているため、より環境に配慮した構造への変更が急務とされました。
■ 新しい幸橋の特徴と架替計画
新たな幸橋は、長さ105.7メートル、3径間構造を採用し、車道と歩道が一体化した橋となります。また、歩道は下流側に設置され、既存の歩道は撤去される予定です。これにより、通行の利便性と安全性が向上し、橋脚も2本に減らすことで川の流れへの影響を軽減します。
■ 工事スケジュールと交通規制
工事は梅雨・台風シーズンを避け、毎年11月から5月までの期間に進行します。具体的には以下のような段階的な工程で実施されます:
車道橋の撤去(令和6年11月〜令和7年5月)
橋脚と橋台の建設(令和7年〜令和9年)
上部構造の組み立て(令和9年4月〜令和10年5月)
取り付け道路の整備(令和10年〜令和11年)
期間中は、幸橋付近の通行規制が行われます。令和9年4月~令和10年5月末には幸町周辺は終日通行止めとなり、牧ノ内側は夜間の通行止めが実施される予定です。
■ 環境対策と安全性向上
工事では、環境への配慮として濁り防止フェンスを設置し、川内の作業が周辺環境に与える影響を最小限に抑えます。また、もやい館前の交差点では右折レーンを廃止し、歩道幅を広げることで歩行者の安全性を高める計画です。
質疑で出た内容
歩道が反対側に移ることで、横断歩道を渡る回数が増えるのでは?
歩行者の動線が一部変わるため、渡る回数が増える人もいれば減る人もいます。通行時の利便性と安全確保のため、ご理解をお願いします。
もやい館前の歩道の高さについて
排水を設置するために段差が生じる予定です。排水対策と安全性を両立させる設計となっています。
電話線や水道管は埋め込まれるのか?
現在と同様に横に配置される予定です。変更はありません。
川の中に車両が入ることでの環境影響について
濁り防止フェンスを設置し、濁りが下流に広がらないようにします。環境への影響を最小限に抑える計画です。
工事の進捗状況の周知について
市のホームページに専用ページを設け、スケジュールごとに進捗を更新し、市民にお知らせします。
工事全体の予算について
今年度の予算は4億6千万円、工事全体の予算は約20億円を予定しています。今年の予算には撤去費用と橋脚の一部費用が含まれます。
作業ヤードの高さについて
堤防の高さまでは上げず、満潮時に50cm余裕を持たせた高さで計画されています。これにより、雨天時の流れにも対応できるように設計されています。
交差点の角部の曲がりにくさについて
現在曲がりにくいとされる部分については、改善を計画しています。
幸町側交差点での歩行者信号の安全性
警察からの意見により、歩行者分離信号ではなく通常の信号が適用される予定です。市民説明会などでの意見も参考に、警察と協議を進めていきます。
以上です。今後説明会や、進捗情報などの情報公開もされるそうです。