作曲って何? 編曲って何? 何をどこまでするのか?【現役の作編曲家が解説】
確かにパッと聞くと誰がどこまでやっているんだろう?と疑問に思いますよね。
わかりやすく解説します。
作曲とは何をするのか?
作曲とはメロディライン、つまり主旋律を作る事です。
鼻歌で歌ったメロディや、ピアノ単音で奏でたメロディも大枠では作曲になります。
明らかに楽器とかやってないよねって人が「作曲」のクレジットで載ってたりするのは、鼻歌だけとかのケースが多いです。
この場合、鼻歌で歌ったメロディを編曲家が伴奏などをつけて作品に仕上げていきます。
最近ですとメロディだけつける、というよりメロディも作るし、編曲もするという方が多いですね。
編曲とは何をするのか?
編曲とはメロディを彩る様々な音を作る事です。
アレンジとも言いますね。
人によっては同じメロディでも壮大なオーケストラでアレンジしたり、重厚なロックだったりします。
編曲を理解するには沢山の楽器の特性を知っていると尚良いです。
なぜか?
楽器のおいしい帯域や得意とする奏法がわかっていると「その楽器らしさ」が出せるからです。
言ってみれば楽器の一番良さが出るところです。
アレンジャーによって曲のイメージがガラッと変わります。
実際に編曲を楽曲で聞いてみよう
過去に「大きな古時計」をジャズっぽくアレンジしてみています。
主旋律にも若干の装飾を加えてソロの場面を作ってます。
メロディのバックで色々音が鳴ってますよね?これがアレンジになります。
アレンジ使用音色
「大きな古時計」アレンジでの使用音色はシンプルです。
・ドラム
・ウッドベース
・ピアノ
・ビブラフォン
以上4つのみです。
シンプルさを意識しました。
まずはイメージを持とう
アレンジする時になんとなくやると良い結果には結びつきにくいです。
まず最初に「こんな風に仕上げたい!」というイメージを持つ事が大事です。
作ってる時に「何かイメージと違うんだよなあ」と思ったら、修正→聞くを繰り返してみましょう。
具体的には「リズム」「使用楽器」「ハーモニー」「音色」を色々変えてみてイメージに近づけて行きましょう。
最後に
最近は作曲と編曲の垣根はあまり無いように思います。
作曲する人は編曲もするし、逆も然りですね。
昔は作曲→編曲→レコーディング→ミックス→マスタリングとそれぞれで専門家が分業してましたが、今は自宅で最初の音からマスタリングまでできます。
それだけ時間はかかりますが楽しいんです。
みなさんも充実した楽曲作りを楽しんでくださいね。