芯のある人
「芯のある人」に強い憧れがある。
どんなことにも自分の意見があって、他の人とか気にしてなくて、かっこいいから。
数年前から、「芯のある人」の真似をし始めた。考えることが好きということもあり、考え抜いた自分の意見にわりと自信を持てていたから、「自分はこうです!」という強い主張ができるようになった。
でも最近は、それが「芯のある人」なのか?と思っている。
今までは、自分の意見で他の人を否定してきてしまったように思う。正解なんてないよなという意識は強くあった。その人が信じることがその人にとっての正しさだし、私には私の考えがあるように他の人には他の人の考えがあるのが当たり前。分かっているつもりだったけど、それなりに考えた自分の意見を曲げられなくて、理解を示せなかった。
一方で今の私が思うのは、人の考えなんてすぐ変わるということ。
自分の意見があるのは良いけど、それが絶対的な正解になってしまうのは違う。それを主張して他人を否定するなんてもっと違う。いつかその人と同じ考えに至っている可能性も大いにある。実際、そんな経験を何度もしてきた。あの人が言ってたのってこういうことか、と思う瞬間を何度も経験した。
なんというか、もっと柔軟さが欲しい。
「自分はこうです!」なんて、なくていい。意見なんて、変わっていい。
重要なのは一貫性なのではないだろうか。意見は変わっても根底にある考えというか譲れない部分みたいなものがしっかりある感じ。
この考えもまた変わるのだろうけど、今はこれが私にとっての「芯のある人」だ。
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