柳井ゆめ

こころの思うままに書きたいと思いました。言葉を大切に使いたい。文字、音、伝わる全てを楽…

柳井ゆめ

こころの思うままに書きたいと思いました。言葉を大切に使いたい。文字、音、伝わる全てを楽しみたい。

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  • 柳井ゆめの詩集

    これまでに書いた詩をまとめています。たまに欠けてる。

  • ただのひとりごと

    詩にも小説にも日記にもできずに零れた独り言。

  • 気まぐれ短編小説

    気まぐれに書いたエッセイみたいな小説たち。

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【詩#1】ただ零れないように

コップの水をすすると また雫が落ちてきた たぷんたぷん ぽちゃんぽちゃん 早く飲まないと 早く飲まないと 張り詰めた水に顔を寄せ 逆らう流れに逆らい続ける ずるるずるる ぐるるぐるる 早く飲まないと 早く飲まないと

    • 俺と仕事とスマホと

      俺が仕事に行ったって、 何の役にも立たないが、 デキるあんたは今日も笑って、 確かな価値を築いてる。 俺がスマホを触っても、 何の役にも立たないが、 画面の奥のあんたはきっと、 必要とされてる主人公。 スマホと、仕事、それだけの俺。 みんなすごくて、俺はクソ。

      • 【詩#39】耳をすませば雨の音

        雨が音を立てて降り注ぐ そっと私は耳を立てる ぱちぱち ぱちぱち 窓を蹴り ぽちぽち ぽちぽち 傘の上を踊る そうして最後はみんな集まり 美しい旋律と共に アスファルトに染みゆく雫たちの旋律 優しいようで 激しいような 冷たいようで 暖かいような 柔らかいようで 痛いような 止んでしまいそうで いつまでも続いてゆきそうな そんなオーケストラの舞台に惹き込まれては 私は今日もここに立っている

        • 【詩#38】春を巡る

          自然と見上げる    春の空 青と桜が   優しく馴染む 白い雲も   そっと靡く 1歩踏み出せば   春の匂い 色とりどりに   煌めく花 ほんのり漂う   大地の綻び 耳をすませば   笑い声 花より団子も   悪くない 笑顔をも咲かす   あたたかな日

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        【詩#1】ただ零れないように

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          38本
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          3本

        記事

          【詩#37】願いを浮かべて

          “あなたと末永く幸せでいられますように” なんて大雑把な願い事 きっと神様も呆れるでしょう それでもきっと叶う気がしている 沈み込む想いは軽やかにそっと溶けてゆく

          【詩#37】願いを浮かべて

          【詩#36】驕り高ぶるが片想い

          やっぱりあなたが好きでした 何を言われても 何をされても やっぱりあなたが好きでした ぎこちなくて儚げな笑顔も 触れたことの無い大きな手も やっぱり全部好きでした 素っ気なくしてみても 無邪気を振る舞ってみても やっぱり苦しくなりました 只々好きを伝えたいけど 唯々抱きしめてほしいけど やっぱり言えないままでした そうして別れを選ぶ私は 怠慢で傲慢だったのでしょうか

          【詩#36】驕り高ぶるが片想い

          【詩#35】恋と毒

          恋は怖い 脅威である 人を惑わせる 苦しませる 病にさえさせる そんなもの無くても生きてゆけるのに 体が心が欲するのだ あなたを 無性に求めるのだ それはとても恐ろしく 私を蝕んでゆく 情けない なんて情けない 恋は私を裸にし 弱くてどろどろした本性を ありありと私に見せつけてくるのだ そうして私は あなたをさらに 求めて 愛して 止まなくなるのだ

          【詩#35】恋と毒

          【詩#34】言葉のベール

          言葉はベール あなたを ふわりと包み込み あなたになって ひらりと舞う 柔らかなベール それはあなたの優しさ 頑丈なベール それはあなたの強かさ 透き通ったベール それはあなたの遊び心 煌びやかなベール それはあなたの生き様 美しい言葉も 棘のある言葉も 曖昧で未熟な言葉も すべてが重なり 解け 紡ぎ直されては あなただけのベールとなる 世界に一枚の尊い布は あなたをあなたたらしめる いつかはそっと誰かを守る

          【詩#34】言葉のベール

          フィルムカメラ風に加工してくれるアプリを入れてみた。 写真好きだからカメラ始めたいなぁと思いつつも、なかなかハードルを越えられず。 とりあえずスマホで撮ることから始めてみる。 とりあえずってのも大事。たぶん。

          フィルムカメラ風に加工してくれるアプリを入れてみた。 写真好きだからカメラ始めたいなぁと思いつつも、なかなかハードルを越えられず。 とりあえずスマホで撮ることから始めてみる。 とりあえずってのも大事。たぶん。

          【詩#33】1%の日々

          あなたと過ごした時間は 私が生きてきた時間の ほんの1%にも満たない けれども こんなにも温かくて こんなにも柔らかくて 自然と頬が緩んでしまうような この時間は きっとそれだけで100% 私を幸せにしてくれる あなたと私で何% これからの時を歩もうか 数字なんて忘れてしまうくらい 長い日々を過ごそうか

          【詩#33】1%の日々

          好きと言われると苦しいけど、あなたといたいとは思うんだ。

          あなたに好きと言ってもらえることが、ちょっとだけ嬉しかった。 あなたがくれる言葉が、私を特別にしてくれる気がした。 だから、その言葉を期待した夜もあったし、その言葉に甘えることもあった。 それなのに、気付いたときには”苦しい”の3文字で心と体が圧迫されていて。 軽率に、私も、と返せなくて、あなたに渡す言葉がどうしても見つけられなくなった。 きっとその理由は、それだけ私の中であなたの存在が大事になってきたということなのだ。 この現象はただ、今までよりももっと真剣に、

          好きと言われると苦しいけど、あなたといたいとは思うんだ。

          【詩#32】生きていい理由

          もっと頑張れば もっと結果を出せば もっと愛されれば もっと賢くなれば 生きていてもいい もっと頑張らなくちゃ もっと何かをしなくちゃ もっと何かできなくちゃ もっと得意がなくちゃ 生きていてはいけない 生きていていい理由はないけど、生きていちゃいけない理由はある だから、私は生きず死なず ただ、ここにいる、だけ

          【詩#32】生きていい理由

          【詩#31】帰り道

          ベランダに干された洗濯物を眺めるのが好き 別に変態趣味じゃない 外に漏れ出たお風呂の匂いが好き これも少し人聞きが悪いな カーテンの隙間に見えるオレンジ色が好き 真っ白はあんまり好きじゃない 帰り道一人静かに歩くのも悪くない 強くなれる気がするから

          【詩#31】帰り道

          【短編小説】今日もイヤホンを詰めこんで

          「気をつけてね」 その言葉があまりにも優しくて、私は何も言えず、ただ手を振ることしかできなかった。 あなたはあまり表情を変えない。それなのに、とても優しく、柔らかく笑う。笑っているのが伝わる。不思議な温かさが、あなたの顔にはある。 人の顔面について語るだなんて失礼だよなと思いながらも、私はあなたのその顔が好きで好きでたまらないから、仕方がない。 だから別れ際にその笑みを見せつけられた時、あまりの美しさに固まってしまった。 ああ、まだ行かないで。 話の途中だったでし

          【短編小説】今日もイヤホンを詰めこんで

          【詩#30】愛の輪郭

          互いの言葉に気付かないふりして くだらない恋人ごっこを続けても 誰も楽しくないじゃない ただの白紙を丸めては 投げ合うだけのお遊びなんて 紙も時間ももったいない 気付けば辺りは夜の闇 あなたの輪郭をなぞっても ちっとも不安は無くならない 疲れる前に帰りましょう いつまでも若くはいられない それぞれのベッドで眠りましょう 夢の中であなたを思い出して 泣いてしまわないように とびきりの朝食を用意しよう 明日も明後日も来年も 私の好きな物を食べて 私の好きな映画を見よう

          【詩#30】愛の輪郭

          【詩#29】今日のための歌

          たまにやってくる寂しさを紛らわせたくなって たまたま横にいる君を抱きしめたくなったけど ふと我に返って なんとか笑顔で手を振った そんな自分を励ますためか 壊れそうなこの身を守るためか はたまた許しを乞うためか 掴み取ったイヤホンで耳を塞いで 都会の夜にぴったりなあのcity popを聞く 今夜はぐっと冷え込むらしい 涙で風邪をひかないようにしたいけれども 次に流す曲は見つかりそうにない

          【詩#29】今日のための歌