みにくいモジカの子 感想 #1
ネタバレ有り。導入~OP~共通ルート~双葉みゆルートの感想。
なるべくあらすじっぽい書き方を直して感想らしい文章にしたいと心がけたい。
前書き
普段何気なくYoutubeを見ていて何故か急におすすめに出てきたエロゲ、みにくいモジカの子。
ニトロプラスから出ていてクロックアップのような絵柄、鬱要素っぽい雰囲気に惹かれて購入。といってもおすすめに出てきたのは9月とかで、夏の終わりにやろうと思っていたが別の趣味にお金を割いていたら、結局10月にプレイすることになった。すっかり寒い日が続くが、先日ゴミ出しに行った時暖かい陽気だったからまだ現実の夏の空気感を味わいながらプレイ出来た。ような気がする。
購入した直後にインストールとコード入力だけして数日放置していて、今日初めてちゃんと起動。大きな黒目のタイトル画面。画面が揺らいでいて瞳孔の収縮を表現しているようだ。重苦しい雰囲気をタイトル画面から既に感じつつも始める。
結果的に書くと、双葉みゆルートはとても短かったように感じる。
飲食したり、調べ物をしたり、ラインを返したり、ごろごろしたりしていたが、実際のプレイ時間は数時間程度だと思う。
正直大半の時間を兄弟からの返したら返しただけ返ってくる無限ラインをしていたような気もする。上の兄弟だしちゃんと社会人をしているからゲームに集中したいから話しかけないでくれ、とも言えず。
それはさておき、主人公の種崎捨(たねざき すてる)は極度の醜形で周りから気持ち悪がられ、いじめられ、ひたすら下を向いて生きている。
下を向いて生きている、というのが結構重要で、基本的に視点は主観で自分の足や靴、地面を見ている。学校の机もいじめの落書きまみれ。
双葉みゆは主人公の次にひどいいじめに遭っている。
一般的なエロゲのように立ち絵が入れ替わり長いシナリオが描写されることもあまりなく、今日ここまでプレイした感じだとシナリオの量はそんなにないんじゃないかと思う。
その代わり主人公だけが持っている、人の顔を見るとその心を文字化する能力「モジカ」によって表現される文字の表現はなかなか斬新だと思った。
基本的にモジカによって視える感情の文字は主人公に対しての嫌悪、否定などの言葉だらけだ。集団などをモジカしてしまうと情報量の多さに主人公が耐えきれなくなるから普段から出来るだけ下を向く生活、床、地面の描写が多いのだと思う。
導入で双葉みゆから呼び出しがあり、告白をされる。
こんなところで結ばれるなんてハッピーなゲームでないだろう事は空気感からもう察していたので、モジカを視ても大したショックは受けなかった。可愛らしい双葉みゆからの拒絶反応、拒絶反応、拒絶反応。
この辺りの主人公の思考の記憶がもう既に曖昧だが、確か復讐する、と決意して双葉にまずはキスからの性的な行為を強行する。
その後も双葉みゆを奴隷にしたり、いじめっ子の九鬼綺羅々(くき きらら)にぶん殴られて漏らしてしまったり。九鬼の彼氏らしい男が「ビーくん」と言うらしいのだが、ビーくんと聞いて音ゲーマーな私はBEMANIの「Bくん」を連想してしまった。随分治安の悪いBくんだな~とかのんきに考えながら、千枚通しをチラつかせられながら、ボコボコにされ漏らす。何となく思ったのだが、喧嘩したり暴力を振るうような人は指にピアスは空けない。と思う。引きちぎれたりとかどうでもいいような人間は空けているのかも知れない。どうだろう。
ドラマティカルマーダー(BL)のノイズもピアスバチバチだったのに戦闘してたし、そこは二次元の都合なのだろうか。
九鬼、ビーくんに散々ボコられ気を失った後に双葉の部屋で目が覚め、モジカすると衝動に駆られてまた双葉に性的な行為を強制する。告白された時よりももう一段回くらいだけハードなことを。
そこで散々双葉に自分のことを「ご主人様」、双葉自身のことを「奴隷」だと叩き込む。本当に叩き込んでいた。モジカして心の奥の奥底まで洗脳しきるまで何度も強要する。
双葉みたいなちょっとロリっぽい可愛らしいビジュアルの子に酷いことするのは結構趣味に合っているというか、何だか落ち着く。
後日、先程の行為が何故か丸ごとパス付きで動画サイトに上げられる。
まあ九鬼の仕業なのだが、その後教室で双葉と、今度は他者の悪意によって強制的に性的なことをさせられる。
双葉みゆルートではそんなに掘り下げられなかったが、九鬼綺羅々は九鬼組の組長、九鬼鉄(くき くろがね)の一人娘ということで、何かと権力を振りかざしている。
行為が一旦終わって、九鬼に更に続きをさせられそうになったところで会長の許斐鳴子(このみ なるこ)が止めに入ってくる。
双葉を許斐と一緒に保健室まで送っていった後に生徒会室で許斐と話をする。正直何を話したのかあまり覚えていない。学園長かなにかの父親が好きじゃないとかなにか。
許斐のビジュアルは公式サイトとパケで知っていたがこの時点では登場せず、足のみ。
その後主人公と双葉は二人で本気で復讐することを再度決意する。双葉が突然タブレットを投げ壊す。学園支給のタブレットがクラックされ盗聴、盗撮されているということで、フィルタリングを抜けクラックしている人物、四月一日胡頽子(つぼみ ぐみ)の存在を知りコンタクトを取る。
モジカして突き詰めようとするが、あっさり認められた上にスタンガンの猛攻撃を食らう。いじめられっ子だからボコボコにされるのは仕方ないかも知れないが、過度に被害を受けるな~とは思った。そこであんまり可哀想とかの感情は出てこないが。お前そのうちめちゃめちゃにするからなくらい。
モジカした際の文字に「コミュを見られた」「来来来」などのワードをゲットする。
よたよたしながら双葉の家に戻った主人公は早速得た情報を調べる。
検索して出てきた動画配信サイト。そこにはウィッグを被り、猫耳メイドの格好をして、マスクを着けた四月一日こと風流(フール)が配信していた。胸をチラ見せしたりパンチラしながら踊っていたり。溢れ返るコメント。
こんなのリアルの人間に見られたら死ぬしかないだろうな~とか思っていたら主人公からの脅迫、性的な反撃開始。
四月一日のビジュアルがあんまり好きになれなかったが、風流の姿は結構可愛いな、と思ったのでこの仕返しのシーンも個人的に好きだ。半顔出しの配信で醜態を晒すのがなんだか痛快だった。何故かは分からないが。時代を皮肉っている感じだからだろうか。
後日現実の四月一日と合う。真夏にコートを着ている四月一日。言葉責めしたり道具で責めたりしながらコートを開かせると、マジックで淫語をたくさん書かれた四月一日の裸が。みにくいモジカの子の全体的なテイストがそうだけど、こういうインモラルなスチルとかの感じ凄くいいな、と感じる。
四月一日は露出狂の変態ということで責めまくる主人公。共通ルートなのか双葉ルートだからなのかは分からないが、一切四月一日に触れていない。それはそれで趣味が悪くて良い。
この後かなんかに双葉とやっとちゃんと(?)性行為をするのだが、言葉ではめちゃめちゃご主人様~ああん~気持ちいいです~って感じなのにモジカのせいで滅茶苦茶空気がぶっ壊れている。早く終われとか痛いとか気持ち悪いとか臭いとか気持ちいい振りしないとみたいな真っ黒な文字が禍々しくモジカされている。
気がついたら結構モジカで心の奥底から黒い文字で罵られるのが気持ちいいというか、楽しくなっている自分がいた。
主人公と同化とかそういう深い意味ではないが、その調子で罵ってくれ、罵られながらひどく屈辱的な事するから、みたいな、書き起こしてみるとやっぱりちょっと同化している……。
その後復讐を果たそうと覚醒した双葉の謀略により九鬼の立場が逆転。期末考査の日に登校してきた九鬼は誰に話しかけてもスルーされる。
主人公に噛みつこうとしても他の人間に反撃されるレベル。挙げ句双葉からの仕返しとしてたまごサンド売り切れちゃうよぉ~早く買ってきて~「友達」だよね?と言われる始末。
結局グループ全員分のたまごサンドを抱えて帰ってきたという描写はちょっとすっきりした。こういう面を見てすっきりしたとか思ってると後で痛い目を見るのだが。実際見ることになる。
休み時間で立場が逆転した双葉と主人公は、前から後ろから九鬼に性的な事を強行する。似た展開だが一旦終わって更にやろう、という時に許斐鳴子が現れて止めに入られる。
その後三人で生徒会室に。なんだか叱られていたようだが、私にも主人公にも双葉にもその言葉は通り過ぎて行くばかりだった。
その時初めて許斐の事をモジカする。知っていたが可愛い。黒髪ロングの子であんまり苦手な子はいないなと思う。秩序がどうのとか考えていて主人公の醜さには一切触れていない許斐。
声をかけたら主人公に気がついて、拒絶の言葉が立ち並ぶ。
そしてこの時の許斐との会話で初めて「ハシラ」という重要そうなワードが出てくる。要は学園に入学するボーダーラインを超えていない人間も入れて生徒のストレスのはけ口を作る、それがハシラなのだと思う。他のルートで違う意味合いも含むのかも知れないが。
ハシラを知ったことをいいことに、主人公は許斐にも性的な事を強要する。双葉も主人公の胸をいじくり倒して参戦する。
許斐さん全体的な見た目が好みだな~と進めながらひしひしと感じる。現時点でプレイしていて一番好き。プレイする前は白髪の少女激推しだったが、まだそのルートを見ていないのでなんとも言えない。
会長の許斐を物理的にも心理的にも組み伏せた主人公と双葉は、実質学園を支配することが出来た。
九鬼が川に突き落とされているのを涼しい顔で双葉と観察していると、新しいハシラを決めようとかそういう話になる。それに対して主人公がどう返したかもう覚えていない。鳥頭。
すっかりいじめられなくなり、机も綺麗になり、平和な日常になんとなく違和感を覚えて、きたる夏季休暇を待ちわびていたある日、双葉から呼び出される。
テキストではもうすっかり心を決めていた主人公。私はえ、何が?と思いながら呼び出しに応じる。すると双葉から主人公のことをふ、ふ、ふ、復讐したいの……と告白される。ああ~なるほど~と思いながらもう流れに身を任せる。
異物入ったりする中複数人(九鬼や許斐)にボコられるのはキツいな、と思った。というか本当に終始誰かに攻撃されてたな、とか考えながら双葉みゆ様の喜ぶ言葉、反応をしていたら気を失う。みゆ様の笑顔本当に無邪気で可愛い。その笑顔で逆転されるとはあんまり考えてなかったよ。暗転。
死んだか~って思っていたら目が覚める。
誰かから差し出されたタブレットのメッセージに笑子(えみこ?しょうこ?)からあなたを殺すのは私、という文面。
主人公と一緒に笑子って誰だよなんだよ……と思っていたら、ひぐらしの鳴き声のみのEDが流れる。
トゥルーしかED曲流れないやつか、それはそれで熱いし楽しみになるな、と思いながらみにくいモジカの子一周目、双葉みゆルート終了。
誰一人として「心の底から」性行為しなかった。
トゥルーでは心の底から合意的なものがあるのだろうか、このまま仄暗い雰囲気のまま終わっていくのか、と色々と楽しみだ。
トゥルーに向かうにつれてどんどん救いようのない感じになってくれたらいいな、と個人的にはワクワクしている。後は最後の最後まで「みにくい」とされる主人公の顔は一瞬も出てこないのかとか。ご想像にお任せしますなのか、ちらっとでも出てくるのか。
次は四月一日胡頽子ルートを攻略しようと思う。
出来れば一回でもいいから風流姿でなんやかんやさせてくれたら、と少し期待をする。
余談だが、×××HOLICの影響で四月一日が「しがつついたち」でも「つぼみ」でもなく、まず「わたぬき」と読んでしまう癖がなかなか抜けないでいる。座敷童子が可愛い……余談おしまい。