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アビスパ福岡v柏レイソル 2025シーズン第1節
共に両チーム新指揮官の下で迎えた2025シーズンの開幕節を振り返る。
1.福岡の構造
柏の話をする前に前提としてアビスパ福岡の構造を抑えておこう。
福岡ホームポジションは4231
ハイプレスを行う際は少し見木が前に出て442気味
撤退してのミドルブロックは541となる。
岩崎がWBとなり、志知が3CBの一角。見木がLHまで降りる。
立ち上がりから福岡のプレスの狙いは明確で、如何に外に追い込むかという具合だった。ただ、試合を通してプレスを中心にプレーしたわけではない。
ウェリントンのところで規制がかけられない、柏のWBが大外に張る関係から、スペースを管理するために、まずは撤退からというスタンスが見受けられた。撤退からプレスへの移行にあたり、迷いが生じ、コンパクトに保てなかった印象だ。42分のシーンが象徴している。熊坂の運びに対して、"誰が"、もしくは"組織としてどのように"対応するか。
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2.柏の保持
相手を見てプレーする。これに取り組もうとしたところで、立ち上がりから相手のプレスの勢いを受けて、相手を見ることに苦労した。ミスから相手にチャンスを与えることもあった。
柏は、両WBが幅と深さを確保し、相手のWBを固定。
相手のボランチがシャドーとボランチを管理するので、フリーな人とスペースを活用して、揺さぶりをかけることで相手を撤退させ、安心・安全した保持(リカルドが初日TRから強調していたこと)という好循環を実現。
その中で個人に言及すると、杉岡は多少ドタバタしており、前を向いて運ぶべきシーンで体の向きがオープンではない。途中でリカルドに話しかけられてからオープンなトラップも増えてきたので、CBの一角でプレーするならこの辺りは伸びしろだ。61分のような対人の対応で優れているから田中より序列が高いのだろう。
3.柏のCKの意図
柏はほとんどがショートコーナーである。この意図は、
①高さやパワーに優れたスカッドではない。
②オープンな展開を作りたくない。
この2点だと思っている。
各々がポジションを守り、安心・安全した保持からチャンスクリエイトとカウンタープレスが実現されている現状。だからこそ、わざわざ配置のバランスを崩して、被カウンターリスクの中で得点を狙いに行くのかということである。
最後に
今シーズンは柏レイソルの試合(もちろんJリーグ全般)の振り返りをこちらのnoteで投稿しようと思う。今回はプライベートの都合もあり、簡単な振り返りになってしまったが、次節以降はより具体的なシーンなども用いての振り返りを行っていきたいと思う。
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