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【総括】2025柏レイソル新体制発表会

先程1時間半に及ぶ、2025柏レイソル新体制発表会が行われた。
社長が山崎氏に代わった昨季同様、今季も開かれたクラブであろうとファン・サポーターに向けて情報発信を行った。
ここでは、山崎社長、布部SD、リカルド監督の挨拶、プレゼンテーションを文字に起こしながら、総括をしていきたい。

山崎社長挨拶

まず、昨季の社長のプレゼンテーションの内容は、クラブの存在意義について。“地域貢献”や“育成支援”について触れ、「クラブの日常が皆さんに伝わるような工夫をしていく」という発言とともに「より親しまれ、愛される存在に」という思いから、「No REYSOL, No LIFE」を掲げた。前任者から引き継いだクラブの体質を変え、体制を整え、開示していくという気概が見えた。
一方で、今季は挨拶のみに留めた。その代わりに布部氏がプレゼンテーションを行った。これは、クラブの責任者として昨季のプレゼンテーションを前提とし、フットボール面での責任者である布部氏に情報を開示して欲しいということだと思う。昨季のホーム最終戦で社長が出てくることはなく、今回も挨拶時に、チームに触れる際の「私が申し上げる必要はないかも」という発言から、専門ではないフットボールの分野、領域は布部氏を信頼して任せていると感じた。

山崎社長は、「来日翌日の夕方、リカルド監督とミーティングをした際、一人一人、29選手とミーティングを行ったと聞いた。大変な情熱と強い情報発信力を持った監督」とリカルドを評価。

また、「新加入選手、元々いる選手たち、すべて監督が選び、認めた選手たちです」と選手を立てることも忘れない。
この発言でしっかり監督の意向に沿って補強を進めてきたということが分かった。

布部SDプレゼンテーション

続いて布部SDのプレゼンテーションに入る。こちらが本題かもしれない。
まずはじめに3つの軸が示された。勝利・尊重・競争この3つが揃い、J2優勝ができたと。しかし、「コロナ禍をきっかけに尊重と競争が失われたことをきっかけに立て直せず低迷した」とのこと。

井原前監督と2024年総括

「2023年5月井原正巳前監督には、尊重を取り戻すことから始めてもらい、遠慮がちだったスタッフ・選手が解放され、チームは息を吹き返した。」この発言からは、ネルシーニョの存在が雰囲気をネガティブなものにしていたのではと疑ってしまう。きっかけや原因は内部にしかわからない。

2019年に作成したトップチームのマネジメントの基本
この3つを軸にチームを支えると言う

布部SDは、2024年を総括したときに様々な原因があると述べている。
「例を挙げるならば、競争の部分が足りなかった」
「選手への要求、選手同士の要求を拘って最後までやりつづけることができなかった」
上記の発言直後に、「選手もスタッフも要求するとしっかりやってくれる人材だったため、もったいないシーズンだった」と矛盾した発言を残している。そもそも、要求の質はどうだったのか、適切なものであったのかは疑問に残る。

リカルド・ロドリゲス招聘の経緯

布部SD「チームの成長を考えてリカルドを招聘。これまでの歩みや改善点を改善点全て伝えた」
これを受けてリカルドは、「J1でもJ2構わない。一緒に新しいレイソルを作ろう」と情熱的な返答をしたと。

リカルド監督「私のアイデンティティは攻撃的なサッカーである。常にそれを目指し、そういった選手を獲得したい」
12月はほぼ毎日密に連絡を取り、「この選手は攻撃的だ」「この選手は点が取れる・取れない」というのを話し合ったそうだ。

2025シーズンの目標、中長期的な目標

布部SD「勝利・尊重・競争の3つのバランスを守りながら、リカルド監督のプレーモデルを浸透させ、そこから上位争いをし、タイトルを取りに行きたい。そういった目標を持ちながら、その1年目として今シーズンは戦っていきたい」

「リカルド監督から、「2014年以降タイトル取ってないよね」「すごくいい時があったよね」「あの時のをまた俺たちでつかもうよ」と鼓舞してくれた」

「ただ勝利だけを追い求めると、勝利・尊重・競争の3つのバランスがないと良いチームにならない。つぎはぎだらけのチームは作りたくない。3つの土台のもと、リカルド監督のプレーモデルがあって、上位や先のタイトルを目指していきたい

またこの流れで、攻撃的の定義も述べている。このリカルドとのプロセスを始めるにあたり、押さえておくべき前提ではないか。
「攻撃的とは、相手を意図的に動かし、自分たちで主体的にプレーをして、主役となってプレーすること」

クラブの中長期的な目標
リカルドと歩むプロジェクト

リカルド監督インタビュー

Q.レイソルからオファーが届いた時の気持ちは。
A.また日本で指揮を執りたかった。日本で高く評価され、歴史ある偉大なレイソルからのオファーに喜びを感じ、クラブをさらに偉大にしていくために良い仕事をしたい。

ここでスローガン発表
「FEEL THE ENERGY」

Q.この言葉に込められた思い、どんなサッカーを見せるか
A.アウェイのチームとして日立台で何度も戦った。その際に、素晴らしい雰囲気で、エネルギーに満ちたスタジアムで戦ったことが胸に刻まれている。我々も皆さんに大きなエナジーを与えたいし、皆さんからも大きなエナジーを受けて、協力し、パッションとエネルギーに満ちたチームを今シーズン率いていきたい。

新スローガン「FEEL THE ENERGY」

Q.レイソルの選手はどういう印象か。
A.始動して2週間、多くのエナジーを選手から感じている。彼らのハングリー精神、学ぶ意欲を強く感じている。良い方向に進むことは間違いない。

Q.サポーターにメッセージを。
A.今までと同じようにクラブ・選手をサポート・応援して欲しい。それを必要としていて、多くの苦しみを乗り越え、喜びを共有したい。そのために選手は努力を重ねている。間違いなく多くの喜びを共有できると思うので応援をお願いいたします。

最後に

私の個人的な期待は、また別の機会に書きたい。社長やSDが言うようにリカルドからは熱量を感じることができた。彼の誠意あるコメントからは、このチームを任せられる、それに値すると感じることができた。このスペイン人指揮官による、プロジェクト、プロセスを我々は楽しんでいきたい。
ただ、布部SDの発言とは反対に、選手から口々に優勝という発言が出たのは気になった。クラブの目標設定に向かってプレーする選手が我々には必要なので、そこの意思統一はしてもらいたいところ。

おまけ

新ユニのスポンサーがリヴァプール風味
Inspire the Nextは何処へ。

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