久保藤次郎 [柏レイソル新加入紹介2025]
前回の原田亘選手の紹介に続き、今回は久保藤次郎選手を取り上げる。
参考にした2試合は以下の通りだ。
①2024シーズン第30節 9/13 川崎v鳥栖 3-2
②2024シーズン第31節 9/22 東京Vv鳥栖 2-0
1.経歴
大卒で当時J3藤枝に加入した久保選手。
・2021年、在学中に特別指定選手として半年間プレー。
・2022年に30試合10得点と即戦力として藤枝のJ2昇格に貢献。
・2023年はJ2で27試合5得点を記録していたところ、7月に古巣名古屋グランパス(中学時代にグランパスみよしFC在籍)へ移籍を決断。
・2024年は8月からサガン鳥栖へ期限付き移籍し、J1での出場機会を積んだ。
そして2025年から柏レイソルへの完全移籍が発表されている。現在25歳。
🟡 #久保藤次郎 選手の、名古屋グランパスからの完全移籍加入が決定しました。
— 柏レイソルOFFICIAL☀ (@REYSOL_Official) December 26, 2024
「柏レイソルで新しい挑戦ができることにとてもワクワクしています。自分の持っているもの全てを出し、チームに貢献できるよう頑張ります!よろしくお願いします」#柏レイソル #NoREYSOLNoLIFE
2.プレースタイル
サガン鳥栖では右のWBとしてプレー。攻撃時は右のWGとして振舞い、守備時にはSBの役割を担っていた。
攻撃時には大外で張り、ボディフェイントで前に行く素振りを見せてからボールを受ける工夫などが見受けられた。日本人WGはどうしてもボールを受けたがり、そのためにホルダーに寄ってしまう傾向があるが、その心配はないだろう。まず、この点がリカルド監督にマッチしそうだ。
また、大外を後方の選手に任せて、ライン間でボールを引き出すなどアクションに無駄が少ない。パスを出した後に効果的なランニングでチャンスを演出するなど、認知→判断→実行のプロセスがスムーズでインテリジェンスを感じる選手だ。
守備では自分の背後を抜け出す相手に付いていくこともできるため、アタッカー出身だが基本的なエラーはほとんど起こさない。
3.リカルド・レイソルで期待される役割
3バック構想という噂が本当だと仮定し、名古屋、鳥栖でのプレーをスカウティングした結果獲得しているとすれば、WBでのプレーになるだろう。
現スカッドでは、攻撃的な右WBを務められる選手はいないため、大きな補強だ。ただ、リカルドは徳島時代にジエゴを3CBの左で起用し、ガンガン攻撃参加させていたので、柏でも同じことをやるのであれば、久保と左右のバランスをどう取っていくのかは注目していきたい。
また、現時点で久保の役割を担える選手がいない気がする。ひょっとして外国人の補強がまだ残されているのだろうか。