壮年の教習所物語(普通自動二輪)〜第一段階3−5限
3限目 加減速
前回の初めてのバイク乗車から4日経って、今回は加減速。
加速、減速を繰り返しながら、スピードに合ったギアに換えていくという教習だ。
今回のお相手の教習生は初めての女性だった。
これまで女性は見かけたことあったが、普通二輪の教習は女性は女性同士で教習が組まれているように思えたので意外だった。
※おそらく男女が変な意識をせずにと言うよりは、女性が教習を受けやすくする配慮だと勝手に考えていた
私はといういうと、若い女性にドキドキするというのはあまりなく、そこはおっさん(壮年)なので、なるべくご迷惑をおかけしないよう、しっかり教官の言うことを聞こうと身を引き締めていた。
準備体操が終わり、教習開始。
教官より重要なポイントが先に説明された
「アクセル開けて、2速、さらに上げて3速まで入れて。カーブ手前でゆっくりブレーキ、バイクがガタガタなってきたら2速に落とす、その後は2速のアイドリングで走りましょう、分かった?」
私たち「………(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル」
教官「(笑)大丈夫?じゃあゆっくり行くよー」
こうして前回のアイドリングのみの走行と違って本格的な普通二輪の教習が始まった。
私は事前にYouTubeで予習しまくったのもあり、加減速、ギアチェンジも上手く出来た。
当然、前回よりスピードを出してバイクを運転しているので
という感じであった。何より教官から
「お、ブレーキの使い方上手いですね、そんな風にじわーっとかけてください」
と褒められた。
一緒に教習を受けた女性はブレーキの操作に苦労しているようで、カーブ途中で何度か盛大にコケたりしていて、心の中で一生懸命応援していた。
教習終了、今日も楽しかった!雨だったけどね…
一緒に受けた女性も補講(延長)を受けることなく、教習を終えていた。
案外補講はあまり受けないものかな?と思っていたが、
後にそれがただの思い過ごしだと分かる…
4限目 クランク、一本橋、スラローム、S字
今回は四輪の教習でもあったクランク、S字と四輪にはなかった一本橋、スラロームの教習。
いずれも低速でバランスをとり車体をコントロールする必要があり、おっさん(壮年)の印象としては
「こえええええええぇぇぇぇえ」
という印象しかなかった。
※このクランク、一本橋は卒検まで特に苦手(いや、一本橋だけかな…)だったので、後日このシリーズのnoteにもしっかりまとめたいと思います。
特にクランク、スラロームには卒検に受かるためだけのテクニックがあります!
前回の教習の復習も兼ねて、教習所内を加減速しながら1周していよいよ今日の課題へ
教官から
「じゃあね、2速のアイドリング状態にしてー、クラッチでスピード操作ね!ブレーキはいらないよ!!はいじゃあクランク行こう!」
(;´-`).。oO(いや、え…もっと説明とかないんすか…実践して見せるとか…あ、いや、いつものようにYouTubeで予習はしたけど、、、)
そんなことを思いながらクランクに突入っ!!!
ボコッ!!!キッ!……ガッシャーーーーーーン!!!!!!!
動画を撮っていなかったので、擬音語だけしか表現できないが、
状態としてはこうだ…
クランクの最初のコーナーを曲がりきれず、コーンに激突、焦ってハンドルをフルに右に切ると同時に前輪ブレーキを思いっきりかけ、完全停止。
そのまま右足をついて踏ん張ったが盛大に大ゴケした
教官「大丈夫ー??ブレーキかけちゃダメだって!特にクランクで前輪は絶対だめ、かけてもリアブレーキだよ!あと、半クラにするのが遅い!」
こんな感じでクランクを4,5回トライし、なんとか最後はコーンにぶつからずクリア出来た。
それでも次もできるかというと、そんなイメージはなかった。
次に一本橋
これは…もうね…最初からできるイメージがなかった…
教官「はーい、それじゃあ一本橋ね、2速のアイドリングで!」
相変わらずで教官から詳しい説明がない…
YouTubeで観たポイントを思い出す…が、すでにクランクで頭のメモリーを使い果たしていたので、
ニーグリップ!!
という単語だけが頭の中に残っていただけだった…
が、案の定、台にすら乗れずに通過…
その後も線の前で止まらずに2速アイドリングのまま通過を繰り返すも、自分だけできず…
教官からやっとアドバイスがあり「ニーグリップ!下見ないで!前見て前、膝開いてるよ!だからバランス取れないの!」
と言われ、あれほど、ニーグリップだけは意識したつもりが、全く出来ていなかったようだ…
その後も運転姿勢について
「肘を張らない!」
「前のめりになりすぎ!」
「ニーグリップ!ニーグリップ!」
などアドバイスを受けたが、結局上手くできたのは1回だけだった。
一緒に教習を受けた若い方は難なくクリアしていた。
そんな私はスルーされて、次はスラローム
結論から言うと、なぜかスラロームは最初から、卒検まで1度も失敗したことがなかった。
タイムは遅いが、パイロンにあたることや、コケることは1度もなくクリアできた。
教官から
「2速ーアイドリングでー!ブレーキ、クラッチ使わないよ!」
という事前説明(?)があり、スタート
ビビりながらも右に左にバイクをちょっと倒しながらクリア!!
コツは…自分でもわからないが、目線を曲がろうとするコーンの1個先を見てちょろっと倒しながら交わす。
このちょろっと倒すことが怖い人が多いため、コケたり、コーンにぶつかる人が多いのではないかと思う。
次にS字
こちらも結論から言うと、最初から卒検まで失敗することなく…と書きたいところだが、なんと卒検はこのS字の失敗が原因で落ちたようなものだった。
とはいえ、普段の教習は初めから最後まで一度も失敗はなかった。
教官からは
「2速アイドリングでー!目線はカーブの先を見る!クラッチはスピードが速いと思ったら少し半クラねー」
と事前説明(これだけ?)あった。
問題なくクリア。そして教習終了。
プロテクターを外し、教官から今日の教習のフィードバックがある。
一緒に教習を受けた若い方と並んでフィードバックを受ける。
担当した教官の第一声が
「※※さん(私の名前)、ちょっと一本橋うまく出来てなかったので、もう一回やりましょうか。受付で補講手続きをお願いします。」
だった。
正直、こんなこと書きたくないが、私は普段から会社経営に携わる者として、相手への伝え方に常に気を配っているのだが、
一緒に教習を受けた方以外にも周りに教習生が大勢いる中で、結構はっきり、大きな声で「補講ね」と言われたことは恥ずかしさと情けなさ、そして少し怒りを感じた。
※この教官は後にちょっとした事件を起こすのだが、普段から評判が良くない教官に当たってしまったのかも知れない…(後日詳細記載予定)
もちろん、出来なかった自分が悪い。それは間違いない。
が、事前に一本橋の詳しい説明もなく、アドバイスもそれほどなかったにも関わらず、このように辱めを受けたことは少し納得がいかなかった。
とはいえ、いつまでも腐ってられないので、そのまま受付で補講の手続きをする。
私は教習申し込み時点で、第一段階から卒検まで全て教習日程を組んでいたので、それがずれてしまう可能性もあった。
幸い補講の予約がすぐ取れたので何とか日程をずらさずに済んだ。
この時、私の気持ちはもう「バイク楽しい!!!」という気持ちが抜け始めていた。
補講よりも先ほどの教官の言動にすっかり気が滅入ってしまっていた。
補講
補講は別の教官での教習だった。
同じように、クランク、一本橋、スラローム、S字を行う。
一本橋がやはり出来ない…が、今度は前回と違う教官から丁寧にアドバイス、指導を受けて、5回中3回は渡れるように。
そして無事補講が終了!
何とかこの科目をクリアできた!!!
バイクが嫌いになりそうな気持ちが僅かながら消えた…そんな感想でした
5限目 シュミレーター
次はシュミレーター。この科目には補講がない笑
もはや事前にそんな情報で安堵するほど、教習の度に気持ちが落ち込んでいた。
画像のようなゲームセンターのマシンみたいなものに乗り込んで、
急な加減速によるバランス、強風時の風圧、急ブレーキ(急制動)
をこなした。
実際のバイクと異なるため、運転操作の反応や挙動もおかしかった。
最後に教習コースに出て、次の教習で行う急制動を見学して、教習終了…
急制動もYouTubeでかなり予習していたので、「まぁこれは出来るだろう」と高を括っていた。
さらなる悲劇が待っていると思わずに…
次回へ続きます
前回のお話しは下記より