儚い夢のあと
人生は苦労の連続と人はいう。
本当にそうだろうか?
苦労なんて無縁で、好きなことをして、好きな物を食べて、好きな服を着て
そうやって、生活している人もいる
短い人生にもがき、苦しみ、他者との比較に嫌悪し、絶望した人生の果てで
夕焼けがまぶしい午後6時、父によく連れて行ってもらったデパートの屋上にある遊園地に足を運んだ
ここにはもう何もない
時がとまったかのように、全ての遊具が、停止し、色あせていた
ビルの端っこに足をかけ、流れる車や、その上をいく電車、遠くに眺める客船の煙をみつめた
そして、建物からはみ出たつま先をみつめ、ゆっくりと前をみて目をつむった
体を前に倒そうとした、その瞬間
背後から耳をつく奇声があがり、一瞬の沈黙ののち、炸裂音がした
闇夜に色とりどりのカラーが僕の体や、周りの建物を照らした
そして、次から次へと、その色とりどりのカラーは僕の顔に襲ってきた
その時、僕はどんな顔をしていただろう
きっと、拍子抜けするくらいアホ顔で、不安や悲しみや、そして安心感や喜びや、わけの分からない、表現しようとない表情だったと思う
ただ、とにかく涙がとまらなくて、花火が綺麗だとか、膝が震えている自分が可笑しくて、泣きながら笑っていた
そして僕は階段を降りる決心ができた
一段一段階段から降りるたびに、堅いけど押したらへこむような感覚の「覚悟」が出来た。
はかない夢のあとで、そう「生きる」覚悟が
歴史を学ぶ意義を考えると、未来への道しるべになるからだと言えると思います。日本人は豊かな自然と厳しい自然の狭間で日本人の日本人らしさたる心情を獲得してきました。その日本人がどのような歴史を歩んで今があるのかを知ることは、自分たちが何者なのかを知ることにも繋がると思います。