ECサイトの分析方法を徹底解説!見るべき指標6つと分析の流れ
こんな方におすすめの記事です
✔︎ECサイトを立ち上げたばかりの方
✔︎ECサイトの売上を上げたい方
✔︎EC事業に力を入れていきたい方
ECサイト運営では、アクセスやユーザー行動を分析することで、より売上や利益アップにつながる施策を行っていくことができます。
しかし、いざ分析しようとしても「何の指標から見ていけばよいのか分からない」「データ分析からどのような施策を導き出せばよいか困っている」とお悩みの担当者の方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
本記事では、ECサイトのデータ分析方法を徹底解説。分析の際に見るべき指標6つと分析全体の流れ、無料で使える分析ツールもご紹介いたします。
本記事を読むことで、分析方法が具体的に理解できるようになり、実際のECサイト運営に活かすことが可能です。EC関連のご担当者の方はぜひ最後までご覧ください。
なぜ分析が必要なのか
「良い商品を販売さえすれば、売上が伸びるのでないか」「分析って本当に必要?」と思われている方も中にはいらっしゃるかもしれません。
しかし、ユーザーの行動履歴から商品の売れ行きまで、様々な数値データを収集できて活用できることこそがWeb上の展開のメリットです。ECサイトにおいて分析が必要な理由は、次の3点です。
本当に改善すべき課題が見つかる
ECサイト内のユーザー行動が理解できる
数値データなので集客施策の再現性が高い
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
本当に改善すべき課題が見つかる
ECサイトにおいてデータ分析が可能な要素は非常に数多くあります。
例えば、以下のようなものです。
サイトのデザイン
リンクの設置場所
サイト内の構造
ファーストビュー
キャンペーンなどお知らせの表示位置
これらをただ漠然とすべて改善していこうとしても、必ずしも売上や利益アップに繋がるとは限りません。しかし、データ分析を行うことで複数の要素の中からどの要素を本当に改善すべきか特定できます。
本当に必要な部分だけ改善すれば、業務時間が短くなるだけでなく施策の効果も得られるため、データ分析はECサイトにおいて重要なのです。
ECサイト内のユーザー行動が理解できる
分析ツールを用いれば、ECサイト内でユーザー行動の履歴を見ることができます。サイト内でユーザーの動きにどのような傾向があるのか把握できれば、「売れてほしい商品の配置をもっとユーザーに見られやすい箇所に変えよう」「ユーザーが必ず見ている部分にお得なキャンペーン情報を配置しよう」といった施策を立てることが可能です。
また「商品Aのページを見ている人は商品Bのページにも訪れている」「商品写真の中であまり見られていない写真がある」といったことも把握することができます。
通常のWebサイトよりもページ数が多いECサイトだからこそ、収集できるユーザー行動のデータも数多くあります。
数値データなので集客施策の再現性が高い
分析データから導き出された施策は、数値データに基づいているため再現性の高い施策が多くあります。そのため売上や利益アップに直結した施策例も非常に多く、分析はECサイトにおいて欠かせません。
見るべき指標
ECサイトではデータ分析できる指標が数多く存在しています。そのため、何を指標にして改善していけばよいか、どのような施策を打てばよいか分からない方も多くいらっしゃるでしょう。
ECサイトのデータ分析で見るべき指標は次の6つです。
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
アクセス数
アクセス数とは、ECサイトにどれだけの人が訪れたかを表す数値です。アクセス数が多ければ多いほど、ECサイトで購入する人の数も増えていく可能性があります。逆に、いくら良い商品を販売していてもアクセス数がなければ全く売上は立ちません。
そのため「アクセス数を増やす施策をいくつか施して、アクセス数の推移を確認する」というデータ分析を行うことが重要です。
アクセス数を増やすための施策としては、次の3つがあります。
SEO(検索エンジン最適化)対策
リスティング広告などWeb広告に出稿する
SNSの活用
SEO対策は無料でできるためコストがかからない上に、検索上位表示が達成できれば検索サイトからのユーザー流入が大きく増えるためアクセス数アップが狙えます。Web広告はある程度の費用はかかりますが、確実にアクセス数アップが見込める施策です。
また拡散性の高いSNSを活用すれば、ECサイトへユーザーを誘導することができます。
なおアクセス数という指標は、次の3つに分類される場合もあります。
PV数:ある一定期間内でページが表示された回数
ユニークユーザー数:ページの利用者数
セッション数:訪問数
アクセス経路
アクセス経路とは、どうやってECサイトに訪れたのかが分かる指標です。検索エンジンからECサイトにたどり着いたのか、もしくは広告からたどり着いたのか、SNSやWebサイトからたどり着いたのか、という風にユーザーの行動を把握できます。
またアクセス経路それぞれの流入数も数値で分かるため、例えば検索エンジンからの流入数が少なければ、求められている施策はSEO対策の強化です。
このようにアクセス経路をもとに、アクセス数を伸ばすための的確な施策を立てることができます。
CVR
CVRとは、Conversion Rate(コンバージョンレート)の略で、Webサイトが目的としている成果(コンバージョン)の数を示す指標です。ECサイトの場合であれば、成果(コンバージョン)とは、販売件数になります。
つまり全体のユーザーアクセス数のうち、何パーセントのユーザーが購入に至ったかの割合(購入率)ということです。
CVRは、
【CVR = コンバージョン数 ÷ アクセス数 × 100】
で算出できます。
CVRを上げるには、ECサイトに訪問してくれた人に「買いたい」と思わせる仕組み作りが必要です。
購入単価
購入単価とは、1回の購入あたりの単価のことです。つまり1度のお買い物で複数の商品を買ってもらえれば、購入単価が上がることになります。
計算式は次のとおりです。
【購入単価 = 売上 ÷ 販売件数】
1度に数多くの商品を同時に買ってもらうことができれば、売上を増やすことができます。そのため複数点買えばお得になるキャンペーンを実施し、キャンペーンのお知らせをファーストビューに配置すれば良いでしょう。これは施策の一例ですが、そのほかにも購入単価アップの施策は色々と考えられます。
売上高
売上高はデータ分析において最重要の指標になります。「そんな当たり前のことを・・」と思われるかもしれませんが、注目いただきたいのは次の計算式です。
【売上高 = アクセス数 × CVR × 購入単価】
売上高を伸ばすには、アクセス数・CVR・購入単価の3つを上げればよいことが分かります。それぞれを改善していく施策を実施して、最終的な売上高を確認していく作業がECサイト運営では必要ということです。
また売上高の目標設定が非常に大事になります。目標となる売上高を設定し、そこから逆算すれば細かな指標ごとの目標数値も割り出すことができるため、目標設定からの逆算が非常に重要です。
直帰率
直帰率とは、ECサイトのユーザーアクセス数のうち、直帰した回数がどのくらいあったかの割合を表す指標です。直帰とは、ECサイトに訪れたものの1ぺージしか見ずにそのままECサイトから離れてしまったユーザーの行動を指します。
つまり直帰率とは、すぐにサイトから離れてしまった人の割合を表すため、まったくコンバージョンに至らなかった人の割合と考えることも可能です。せっかくアクセス数が増えても、コンバージョンに至らなければあまり意味がありません。
そこでなるべくユーザーがECサイトに訪れてからサイト内を見て回ってもらう時間を長くする施策が必要になります。そのため興味を持ってもらえるようなサイトデザインにしたり、ファーストビューにこだわることが重要です。
ユーザーの直帰率を減らし、サイト訪問時間を長くすれば、CVR向上に繋がる可能性があります。
直帰率の計算式は次の通りです。
【直帰率 = 直帰数 ÷ セッション数 × 100】
ECサイト分析の流れ
最後にECサイトを分析する流れについて確認しましょう。ECサイト分析の流れは、次の3ステップに分かれます。
指標ごとの数値を調べて、改善すべき指標を特定する
目標設定し、数値改善するための施策を考える
施策を実行する
1.指標ごとの数値を調べて、改善すべき指標を特定する
まず初めに、上記で述べた6つの指標それぞれの数値を分析ツールを用いて調べます。ECサイトの現状を把握することから全てはスタートします。そして指標ごとの数値を見れば、明らかに低い数値が出ている指標が見つかるでしょう。改善すべき指標を特定すれば、その指標の数値を上げるにはどうすれば良いか考えます。
分析ツールとしておすすめなのは、次の3つです。
Google Analytics
Google Search Console
ヒートマップ分析
これら分析ツールは全て無料なので、EC運営の担当者は登録必須です。これら3つのツールを組み合わせて使えば、有用な数値データの収集が可能となります。
2. 目標設定し、数値改善するための施策を考える
2ステップ目は、売上高の目標数値から逆算して、細かな指標(CVR、アクセス数、購入単価など)の数値目標を設定します。
さらに目標達成のために必要な施策を考えます。いきなり全ての指標数値を上げる必要はないため、1ステップ目で特定した改善すべき指標に絞って考えましょう。
3.施策を実行する
最後は施策を実行します。施策を一定期間実施した後、どのように数値に変化があったのか記録し、トライアンドエラーを繰り返し、より高い数値が出せるように改善していきます。このPDCAサイクルを回すことが、ECサイト運営の本質部分なのです。
おわりに
本記事では、ECサイトで分析する際に注目すべき6つの指標、分析の流れ、無料で使える分析ツールについてご紹介しました。
分析ツールを用いて、適切な指標の数値を上げることに専念すれば、ECサイトの売上や利益はアップしていきます。ぜひ本記事を参考に売上が倍増するECサイト運営を行ってみてください。
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