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ナードコアのオススメのアルバムを紹介
前置き
このジャンルの弱点
ナードコアにおける楽曲
最後に
オススメのアルバム
1.前置き
ぶっちゃけこの記事を書きたくてnote始めました。
故に長くなります。
さっさとオススメ教えろ!って方は5までゴー!!
2.このジャンルの弱点
まずなぜオススメのアルバムを紹介するのかというと、良い物を色んな人に知ってもらえる機会になれば!って気持ちは当然ある。
あるんだけど・・それよりも私が皆さんのオススメを知りたい気持ちのほうが大きい。
オススメを知りたいってどういうこと?と思うかもしれない。
それは好きな曲に出会うまでの過程が非常に大変だから。
見出しにあるようにこのジャンルは弱点が多い。
弱点が多いので、そこに辿り着くまでが難しいのだ。
では弱点とは何か、それを今から主観を交えて書いていく。
・著作権問題
前の記事にも書いたように色んな音をサンプリングして楽曲が出来上がっている。
それはテレビであったりゲームであったり様々なところから。
それらには著作権があるので、無断で使うことは禁止されている。
使用するには許可が必要になるわけだ。
じゃあ許可を取っているのかというと、恐らく大半は取っていない。
許可を取るには膨大なお金がかかる。
同人誌の音楽バージョンと書いた意味が伝わっただろうか。
グレーな界隈であり、メジャーにはなりえない世界。
ひっそりと影に隠れて活動しているジャンルになる。
・通称の多さ
このジャンルは日本では「ナードコア」という名前が恐らく一番浸透している言葉にはなる。
しかし、関西ではもともと「ヴァーチャコア」と呼んでいたり
海外では「J-CORE」「lolicore」
さらに多少意味合いは違うが「breakcore」「nightcore」などに混ざっていたりもする。
・流行ったのが昔
90年代にスタートしたジャンルで以前は一時代を築くようなムーブメントではあった(らしい)のだが、今はもうほとんどの人が知らないのではないだろうか。
なので過去の2chのスレを探そうにもなくなっていたり、活動していた方のサイトがなくなっていたりする。
・インディーズまたは個人製作
上の項とかぶる部分はあるが、昔に出された作品が多いため、言い方はアレだが音質などでどうしてもしょぼさを感じてしまうところがある。
またインディーズや個人で製作しているものが大半であり、それがクオリティの差に拍車をかけている。
ナードコアが流行った90~00年代はやっとインターネットが一般家庭に普及し始めた時代であり、パソコンやソフトの関係上しょうがないのだが、今の音楽の音に慣れていると聴いていて厳しいと思ってしまうものが多いのも事実。
・ようするに
情報を得るのがひっっっじょうに大変!ということ。
私は主にBandcampかYoutubeでサムネイルや関連を見て「ナードコア」っぽいなーで視聴して・・という探し方をしている。
アンダーグラウンドな世界で表立って活動している人が少ないので"勘"や"偶然"を頼りにするハメになる。
通称が多いので、タグで検索しても関係ない楽曲だったりもする。
サイトもないし掲示板もない。
なんとなーく手当たり次第探るしかないのが現状。
3.ナードコアにおける楽曲
ナードコアと括って書いているが、サンプリングのネタは多岐に渡る。
テクノというジャンルも細かく分けると多岐に渡る。
そんな中で私の好みの楽曲について書いていく。
・サンプリングのネタ
ナードコアは「面白そうじゃん!」で楽曲を作っていたりするケースが良くみられる。
なのでいわゆる「おふざけ」系の曲が結構ある。
消臭剤のCMを切り取ってループさせたり、ドラマの謎のセリフをループさせたり・・
趣味で作っているので必然の流れだとは思うが、私自身としてはこの「おふざけ」系の曲は苦手である。
アニメやゲーム内のセリフ、BGMやOPEDをネタに使った、かっこいい曲が好き。
・テクノの中でのジャンル
ナードコアを「テクノ」と括って紹介をしたけれど、このナードコアに使われている「テクノ」も多岐に渡る。
わからないという方も多いと思うが
「ガバ」「アーメンブレイク」「ハッピーハードコア」「ブレイクビーツ」「ドラムンベース」「ジャングル」
などの楽曲が多い。
私が好きな物は「ブレイクビーツ」「ドラムンベース」になる。
逆に「ガバ」や「アーメンブレイク」などは苦手。
・ようするに
情報も得にくい上に好きな楽曲も狭いという自己紹介でした。
4.最後に
最初に戻るが、なぜオススメのアルバムを紹介するのか。
それは「売れてやる!」というアーティスト活動として楽曲を制作していた方は(恐らく)少なく、あくまで趣味の一環。
故にアルバム単位で完成度の高いものがレアなのである。
何曲かかっこいいけどそれ以外は・・という物が多い。
さらに私の好みの幅が狭いのでそのアルバムとなると、それはもう砂浜の中からダイヤを探すような作業になる。
なので情報が少ない今において少しでも参考になれば、というのと
オススメのアルバムあったら教えてください!
いやマジで!
感想とかレビューしてるサイトないし!
ここが一番重要です!
よろしくお願いします!
5.オススメのアルバム
・TABEMONO – PUMP ACTION+PUMP ACTION Ver0.5
![](https://assets.st-note.com/img/1725147606167-we7AR3DxyI.png?width=1200)
エ〇ゲをメインにサンプリングして楽曲を展開していたレーベル「日本國民」に所属のTABEMONOが発表したアルバム。
2枚画像を添付しているけど、収録曲が若干違うがどちらも名盤。
これは私の永遠の1位といっても過言ではない。
ベースはブレイクビーツにエ〇ゲの楽曲をサンプリングしているのだが、まず単純に曲としてかっこいい。
そして曲調の幅が広い。
スクラッチをこすりまくるノリノリのものもあれば、バラードを元に制作してあるものなど。
アルバム単位で考え(憶測)、飽きさせない作りになっている。
そして小ネタとしてイーグルスのホテルカリフォルニアやジャッキーチェンのプロジェクトAの曲がセンス良く挟まれていたりと、知らなくてもかっこいい。
知っていたらなお楽しいと聴いているリスナーを上げてくれる。
私としてはもう何回聴いたか覚えていないくらいに聴いたアルバムになる。
このアルバムを抜かすものは今後出てくるのだろうか。
残念なのは、別の名義であるIQ300で2007年に楽曲提供したのを最後に消息を絶っていること。
まだ活動をしているのであれば追いかけたい。
誰か知っている方がいらっしゃいましたら、ぜひ教えてください。
・最終兵器彼氏 – 最終兵器彼氏 Vol.1+2
![](https://assets.st-note.com/img/1725149518885-O3syJ0h9lZ.png?width=1200)
タイトルでわかる方もいるかもしれないが、元ネタは最終兵器彼女。
こちらはサイケアウツのメンバー2人がゴッドODというユニットを作り、そこにギタリストをプラスして発表したアルバム。
元はmuzieというサイトに投稿していた楽曲を集めて2枚にしたもの。
(と面白外人イアンのサイトに記載してあった記憶)
個人的にこれは2枚で1つだと思っているので両方あげた。
1枚で5曲入り2枚で計10曲。
ベースはかなり攻撃的なブレイクビーツになっていて、曲調はダーク。
普段ロックやメタルを聴くような人も気に入るはず。
テクノ好きへ伝えるならThe Crystal Methodに近い作り。
まず最初の「ごめんね」がめちゃくちゃかっこいい。
徐々に盛り上げていき4:55の「ロックオンされちゃった」から一気に爆発する展開に上がる。
そして最後の名バラード「The Last Love Song On This Little Planet」で締め。
このアルバムを聴くと1本の映画を見たような感覚になる。
初見で聴いた時は、最後泣きそうになったのを覚えている。
惜しい点としては最後の曲以外は似た曲調が続くので、普段テクノを聴かない人にとってはダレる可能性があるところ。
ただしっかり聴けばどの曲も素晴らしいとわかるはず。
・レオパルドン - Cake or Girl?
![](https://assets.st-note.com/img/1725200632290-Ut5LMI9P0l.jpg)
前の記事でも紹介したレオパルドンによる1stアルバム。
正直な話しをするとアルバム全体に常にうっすら「おふざけ」の雰囲気をまとっているので、個人としては苦手な部類になる。
また元ネタも(たぶん)70~80年代のテレビからサンプリングしてきたものなので、こちらも余り魅かれない要素となっている。
ただそれを吹き飛ばすくらいに素晴らしい完成度であり、紹介したくなるアルバム。
まず他との違いは圧倒的なネタの使い方の上手さ。
こちらはベースがテクノというより、ベースがサンプリングくらいに曲の根幹を担っている。
またとりあえず曲に入れてみました的なことはなく、聴いてるほうのテンションを上げてくれる効果的な使い方をしている。
ストレートにかっこいい曲を途中で挟んだり、曲調も変化をつけたりと、アルバムとしての作りも意識されている。
惜しい点としては曲数が多いこと。
通常版で17曲、Bandcampで購入できるremix入りだと33曲と聴いていてどうしてもダレてきてしまう。
ただ間違いなく素晴らしい完成度であり、「ナードコアってなんだろう?」という人には一番オススメできる入門にもってこいのアルバムだと思う。