魔法のブレスレット
私が作る作品で、石に魔法がかかったと思う瞬間があります。
私が魔法使いだからではなく、石同士がお互いに波長を合わせ、輝くのです。
話は飛びますが、私はワインが大好きです。
これだけでもう話がわかる人、それと同じ理屈です。
簡単に言えば相性。でも、同じ石だから、同じ葡萄だからではなく、どう成長しどんな個性があるのか。そして、自分を引き立ててくれるパートナーと出会えるか。お互いにです。
そんな出会いの瞬間に化学反応が起きる。そこが面白い所であり、パターンはあっても必ずがない、複雑でありながらシンプルです。
私がブレスレットを並べる時は、何度も組み替えます。並べてみないとわからないのです。一つ一つがいびつであったり、個性が強すぎたり、まったく違う性質であったりしても、そこへ参加してくれる存在の小さな働きが、調和を促してくれたりもします。
私が扱う石は、高価なものではありません。だけど、高価な価値を見出してくれるトリックがあります。
さまざまな個性が輪になるブレスレット。
石の意味や色の意味、組み合わせで生まれてくるエネルギー。
石たちが心地よく、楽しそうに笑っている輪。エネルギーがその輪の中で循環する。そんなイメージで製作しています。
そして大切なのは、説明された言葉で選ばず、直感で選ぶこと。
そして魔法をかけるのは自分です。自分が調和したいと望むことで魔法はかけられると思っています。
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