ひろゆきおすすめトラックボール型マウスを試したが万人にはお勧めできなかった件
はじめに
皆さんはトラックボール型マウスをご存知ですか?「ひろゆき」がおすすめしていることでも有名で、マウスをスライドさせるのではなく親指で操作するタイプのマウスです。ロジクール社製のものが有名です。
親指で操作するので肩、腕、手首などが疲れにくいとの噂であったため、毎日長時間PC作業をする私も試してみたいと興味を持っていた商品でした。
そこで、今回は私が購入した「Logicool MX ERGO」というトラックボール型マウスの使用感を、特に腕や肩への負担軽減効果、操作性、そして使用上のいくつかの注意点について私の個人的な経験を共有します。
結論から言えば万人にはおすすめできるものではなかったのですが、その理由を併せて説明していきたいと思います。
トラックボール型マウスとは
トラックボール型マウスは、従来のマウスとは異なり、マウス本体を動かさずに主に親指でボールを操作してカーソルを動かすデバイスです。この設計により、特に長時間のPC使用による手首や腕の疲れを軽減することができるとされています。また、マウスの移動が不要な為、必要なデスクスペースが少なく、特に狭い作業スペースでの使用に適している点も大きな特徴です。
トラックボール型マウスは、従来のマウスと大きく異なる操作感があり、慣れるまでに時間がかかります。実際私もなれるまでに3日程要しました。しかし、その特性を理解し、適切に使用することで、手や腕の負担を大幅に軽減できるだけでなく、効率的な作業が可能になる言われています。
メリット
腕や肩の負担軽減
トラックボール型マウスで最も顕著に感じられるメリットの一つが、前述の通り腕や肩への負担軽減です。通常のマウスを使用する際には、マウスを動かすために腕や手首を頻繁に動かす必要があります。これが長時間にわたると、筋肉の疲労や緊張が蓄積し、肩こりや腱鞘炎などの原因にもなり得ます。
しかし、トラックボール型マウスの場合、マウス本体は固定されており、カーソル操作は親指で動かすボールを転がすことによって行います。この操作方法により、腕や手首を動かす必要はありません。
私の体験としても、この「MX ERGO」を日常的に使用するようになってから、明らかに腕や手首、肩の疲れが減少しました。もともとマウス操作で疲れるという感覚が有ったわけではないですが楽になったなと感じました。
省スペース性
トラックボール型マウスのもう一つの大きなメリットは、その省スペース性です。従来のマウスを使用する場合、マウスを動かすためにはある程度のデスクスペースが必要です。しかし、トラックボール型マウスでは、マウス本体は動かさずにボールを操作するだけでカーソルを自在にコントロールできます。このため、非常に限られたスペースでも快適に作業を行うことが可能です。実際に「MX ERGO」を使用してみると、デスクの上に散らかっている書類の間や、カフェの狭いテーブル上でも、マウス操作に必要なスペースを心配することなく、集中して作業に取り組むことができます。
特に私はカフェで作業することが多いため、このメリットは大きく感じました。カフェで作業する場合には、席・机の広さ、場合によっては机の材質なども気にする必要があったのですが、トラックボール型マウスではそのストレスがありません。
デメリット
操作性
トラックボール型マウスは多くの利点を持つ一方で、操作性については賛否が分かれると思います。私自身も、長期間使用してみたものの、操作性に関しては一定の使いづらさを感じ続けました。
細かい作業が困難:パワーポイントやイラストレーターなど、精密なポインティング操作が必要なソフトウェアでは、マウスポインタの正確な位置合わせが難しく、作業効率が低下します。
大きな操作が困難:FPSゲームなどの視点操作や複数オブジェクトを一括選択した場合など、大きなマウス動作が求められる場合には、親指でのボールを何度も転がす必要があり、操作性の限界を感じることがあります。
これらの問題は、親指の可動域や微細な動作の難しさに起因していると思われます。私が購入した「MX ergo」には「精密モード」ボタンも有るのですが、シームレスな操作感を損ねるため、私にとっては有効な解決策にはなりませんでした。
親指の疲れ
手首や腕、肩の疲れは軽減されたものの、代わりに親指、特にその付け根部分に疲れを感じるようになりました。慣れによる改善を期待していますが、使用開始から約3ヶ月経過した現在でも、親指の疲労は解消されていません。
重さ・大きさ
トラックボール型マウスはその性質上、一般的なマウスに比べて重く、大きめに設計されています。そのため、ポーチなどに入れてマウスを持ち運んでいる人は一回り大きなものを用意する必要があるかもしれません。
総評
メリットとデメリットを踏まえて、おすすめできる人とできない人を紹介したいと思います。
おすすめできる人
長時間PC作業をする人:長時間にわたるPC作業による腕や肩の疲れを軽減できます。自身の経験からも、このマウスへの切り替えにより、明確な改善を実感できたと言えます。
スペースが限られている場所で作業する人:カフェなど狭いスペースでの作業効率が向上します。ただし、一般的なマウスに比べて若干大きく重いため、持ち運びには注意が必要です。
おすすめできない人
精緻な操作を必要とするソフトウェアユーザー(例:パワーポイント、イラストレーター):細かなボタンやオブジェクトの選択が難しく、広範囲にわたるカーソルの移動も親指の可動域の限界から操作がしにくいです。
FPSなどのゲームユーザー:FPSゲームなどでは、素早くかつ正確なカーソル移動が求められますが、トラックボール型マウスではこれが難しくなります。
Macユーザー:Macでは、トラックパッドの操作性と省スペース性がトラックボール型マウスを上回ります。個人的には、Macでの使用時にトラックボール型マウスの利点を感じることが少なかったため、Macユーザーには特におすすめしません。
まとめ
以上の通り、トラックボール型マウスは一定のニーズには非常に適していますが、万人にはおすすめできません。特に、細かな操作を頻繁に行うユーザーには向いていないと感じます。一方で、長時間の使用による肩や腕の疲れを軽減したい、または狭い作業スペースでの効率を上げたいというニーズには、優れた選択となるでしょう。