LMIA、加点やめるってよ！
カナダ永住権で大きな変更が出ましたね
現在、カナダの国が主導でやっている永住権申請のメイン柱であるExpress Entryのポイント換算で大きく加点が見込まれたLMIA(Labour Market Impact Assessment)
このLMIAの加点をなくすと現移民大臣が発言しました
上記記事にもあるようにお金を払ってLMIAを買うという行為が横行している為に、そもそもLMIAの恩恵であるEEの加点をなくしてしまうという手段に踏み切ったという訳です
以前以下の記事にも書いたのですが、LMIAはすでに本来の意味で正しく使われている場合の方が少ない印象です
カナダ人もしくは永住権保持者の職を守るという意味では機能しておらず、外国人労働者を雇う手段、もしくは永住権取得をサポートする手段としてビジネス化していると言った方が現実に近い印象
とは言え、本来の意図で使われている場合も実際存在することから、個人的にはLMIA加点を無くすのではなく、加点するポイントを今より減らすのだとばかり予想していましたが、残念ながら今回は厳しめの措置である加点自体がなくなる方向に舵を切るようです
恐らく政府の想定以上にLMIAの売買が増えていること、来年の選挙のタイミング等も考慮しての厳しい判断かなと思います
とは言え、私自身もしたように州移動や都市移動が盛んになっている今、一部のエリアで一部のSkilled workerを雇うのが難しくなっているのも事実で、私の友人のように全く不正なくLMIAを取得して、永住権を目指そうとしていた人も存在する訳で、そういう人にとって今回の変更に対するショックは計り知れないです
この変更をまだ精神的にプロセスできていないという人は無理にこのNoteを読む必要はないですし、まずはしっかり心のケアからやっていきましょう
精神的に落ち着いてから、移民コンサルタントさんとかとどう仕切り直すのか検討していけばよいと思います
いやいや、私は続きを読めますよ！という方だけ続きをどうぞ
大したことは書いてませんが、、、
はてさて、LMIAの加点がなくなったらどうなるのか？
素人なりに想像してみました
(あくまで素人の想像なので、永住権についての相談は政府公認の移民コンサルタントもしくは弁護士の方にお願いします)
LMIAの加点がなくなることで全体のポイントは落ちる
なので、足切り点も落ちると思います
LMIA取得を期待できなかった人には朗報ですが、そんな簡単な話でもないかなと、、、
LMIA加点がなくなったとき一番弱くなるのは年齢が高い人かなと思ってます
年齢が上がる毎に下がるポイントを埋める為の加点候補としてLMIAを視野に入れている人も多かったと思うので、この加点がなくなると痛いところ
年齢高い人はとりあえず語学頑張る、留学は院以上とかで学歴ポイントを上げる形を取るしかないかなと、、、
(あとはフランス語、、、)
あと英語力を上げきれない分、LMIA加点でカバーしようと思っていた人も厳しくなりそうです
逆に強くなる人は「修士/博士持ち」「CLB9」「英仏語両方の高い証明を出せる」「永住権で使える母国での職歴がある」という方々でしょうか
この項目の1個だけ満たしているだけだとそこまで強くなり切れないので、複数を満たせるように目指すことを目指す人が増えそうだなと
PNPの加点を代わりに狙いにいく人も増えそうですが、すでにPNP狙いの人の州移動のトレンドは1年以上前から始まっていること、25年以降PNPの承認数は減らされることなどを考えると甘く見ない方が良さそう
「みんな、考えることは同じ」となる可能性が高いので、すでにPNP狙いで人が動いているのに、更に人が動けば職探しが難しいとかの問題にぶち当たる可能性も
もちろんPNP狙いが悪いとは思わないけど、移動先の動向リサーチを事前にしたり、自分のビザ期限やいろんなリスクを考慮した上で計画、行動した方が無難かなと思ってます
LMIAの加点がなくなることで浄化されると表現された人がいましたが、個人的には今回の変更でEEが浄化されるほど単純だとは思ってません
他の国出身の人(特に母国に帰る意思や選択肢がない人/親族の代表で渡航している人)の話を聞くとそんな簡単な話でもない気がします
LMIAの売買は単に氷山の一角であり、他にも永住権を取りたい/一日でも長くカナダにいたい人を対象にしたビジネスが横行している話は特に他国の方から聞きます
それこそが今、そしてこれからのカナダの問題になっていきそうだなと感じています
(詳しい話は書きませんが、、、是非いろんな国出身の方々と情報交換することをお勧めします)
正直今回の変更で奈落の底へ突き落とされる人と急に希望の光が見える人、両方いると思います
過去のNoteで何度も書いていますが「移民政策は状況に応じて変化するもの」なので、そういうものと理解して、できることをするしかありません
これも何度も書いてますが、カナダの永住権取得は努力だけでは勝ち取れず、運も必要なのは、こういう制度変更があるから
実際に影響を受けてしまった人は先程もお伝えした通り、まずは自分のメンタルケアから始めましょう
そして、少し落ち着いたらゆっくり今後をどこまで頑張るのか考えていけばいいと思います
永住権をぼんやりと視野に入れていたぐらいの人は今回の変更を加味した上で、どう対応していけそうかプロと相談していくのもよいと思います
来年は選挙Yearですし、現与党内でゴタゴタしていることもあり、選挙までにまた制度が変わる可能性もあるかもしれません
また来年政権交代という結果になれば、また大きく制度変更という可能性すらあります
永住権の取得難易度には波がありますから、今のような難しい時期にあえて狙うのか、それとも一旦仕切り直して再チャレンジするのか、狙うならどういう手段を取るのか？等、今一度ゆっくり考えてみてもよいかもしれません
みなさんの人生が良い方向に進みますように
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