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変化をおそれずに
前々から作りたいと思っていた料理を
作ってみました。
といっても手の込んだ料理ではなくて、
むしろ食材は手に入りやすく
時間もそんなにかからないものですが、
「いつか作ってみよう」
と思いつつ
元来の面倒くさがりが発動して
結局そのままにしていました。
今年になってその料理を思い出し、
新年を迎えて何か新しいことをしたい
という欲が高まっているこのタイミングで
腰を上げて挑戦してみることにしました。
私は元々、変化に対して消極的な方です。
無難なものや安定したものを好み
買い物は大体同じ店、
着る服は似た色や似たデザイン、
食事を頼む時は新しいメニューに冒険せず、
食べ慣れている料理や味を基準に
選んでしまいます。
「あぁ、失敗した」
「いつも通りにしておけばよかった」
と後悔するのが何よりも嫌で
避ける癖が身に付いてしまっているのです。そうしている内に本当に選びたかったものを見失っているようにも時々感じます。
もしかしたら
得られたかもしれない新たな価値観や
芽生えたかもしれない感情。
そのことには目を瞑り、
これこそが私が選びたいものだと
錯覚しているかもしれません。
仕事においても生活においても同じで
ぬるま湯に浸かっているような
こんな生活を続けていていいのだろうか、
年相応に環境を変化させていかなければ
いけないのに、何をぐずぐずしているんだ、
変わらなくちゃ!
そんな焦りが常にまとわり付き、
だけど長い間同じ場所で立ち竦んだまま。
そんな自分が嫌で
背中を押してもらえば動けるのか、
そもそも自分の限界がここまでなのか、
元々少ない自信はどんどん奪われて
悔しさと不安が押し寄せて
潰されそうになる……
見えないものに対する恐怖が根底にあって
振り返れば、幼い頃から
「死」や「未来」に怯えていた気がします。
暗がりが怖くて
真っ暗な部屋でひとりで寝ることなんて
到底できない子どもでした。
(闇に包まれる夜が苦手でしたが、星空を
好きになってからは楽しみになりました。)
大人になり、
自分ができることとできないこと
好きなことと苦手なことを
だんだん理解できるようになった現在は
できるだけ変化を受け入れたいと
前向きに考えられるようになりました。
そういう意味では、
料理は比較的変化を追い求めやすく、
使ったことのない食材や調味料も
進んで挑戦しています。
料理を食べるのは自分や身内なので
失敗への恐怖が小さいのかもしれません。
挑戦して成功すれば
食べた人の笑顔も見られますし
その分自信も付きます。
失敗も、きちんと反映させれば
より美味しいものが出来上がるための
大切な糧になります。
小さなことでも成功を積み重ねて、
自分の自信を蓄えていきたい。
自分を嫌いにならないために。
それでもやっぱり弱気になってしまう
そんな大人です。
2023.01.06 深夜