24日の夕空に注目です
“花曇り”
桜が咲くこの時期、天候を表す言葉にも「花」が添えられます。
24日は、全国的に曇りや雨の予報。
薄明るい雲にほの白い桜が浮かびあがる姿も素敵ですが、せっかくなら青空に映える桜を見上げたいものです。
せめて、夕方から晴れることを期待しています。
なぜなら、24日は、三日月と金星が接近する日。
きっと美しい姿が、宵の空で見られるはずです。
今ごろは、空が暗くなり始めると、西の空で“宵の明星”こと金星が輝きだします。
金星は、-4等級。
マイナスが付いているので、かなり明るい星です。
地球から見える星々は、明るさごとに数字で分けられます。
“等星”という言葉を付けてグループでまとめられ、いちばん明るい星は「1等星」と呼ばれています。
数字が大きくなるにつれて暗くなっていき、
空が暗い場所で、私たちの目でやっと見える星は「6等星」。
1等星の星々は、街中でも簡単に見つけられるほどの明るさです。
たとえば「冬の大三角」の3つの星は、すべて1等星です。
さらに、「等級」でも星の明るさを示しています。
冬の大三角はすべて1等星ですが、細かく見ていくと、いちばん明るい「シリウス」は-1.5等級、ほかのふたつの星は0.3~0.5等級となります。
同じ1等星でも、明るさに違いがあるようです。
1等星の明るさは、6等星のちょうど100倍。
1~6と、-4~1の間は同じだけ数が離れているので、
-4等級の金星は、1等星の100倍もの明るさということになります。
そんなにも明るく輝く星が、細い三日月に寄り添う姿は、どんなに美しいことでしょう。
どうか、晴れますように。
空に願いを込めて。
2023.03.24 朝