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Photo by
shizuku_compass
ピンク色の月、そして花
昨晩は、満月が夜を照らしていました。
4月の満月は“ピンクムーン(桃色月)”と呼ばれます。
満月の呼び名は、アメリカの先住民族(ネイティブアメリカン)が、季節を把握するために名付けたものといわれています。
アメリカでは、芝桜やフロックスといった鮮やかなピンクの花々が咲く時期。
山や丘がピンク色に染まるそうです。
日本では、この時期のピンクの花といえば、桜。
本当はもう少し濃いピンク色を想像しての呼び名だと思いますが、
私は、ほんのりと淡いピンクを想像して、満月を眺めました。
同じピンク色でも、見る人によって濃淡の違いがあったら面白いですね。
夜まで残った小さい雲が、流れて、満月に近付いたり離れたり。
薄雲が満月にかかって、月の光をほんのり弱め、うさぎの影がその分濃く見えたり。
雲によって姿を変える、ほわっとした春らしい満月を楽しむことができました。
私の住む地域では、桜が散りはじめ、同じ枝に若葉が芽吹いていました。
葉桜も、好きです。
さわやかな色が、淡いピンクに混じりあって素敵だと思います。
ハナミズキは、花びらを広げ始めました。
まだ小さな手のひらの形。
これから少しずつ開いていき、それぞれに空を掴もうとするはずです。
紫陽花は日に日に葉が大きくなり、鮮やかな緑色。
キンモクセイもすくすくと成長し、背が高くなってきました。
はやくあの香りに包まれたい......
なんて、気が早すぎますね。
私たちを大いに楽しませてくれた桜、そしてピンクムーンを見せてくれた空に感謝。
今度はどんな花を、月を見られるでしょうか。
2023.04.07 朝