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過去を否定したくない

私の今までを否定したくない

村上春樹の『騎士団長殺し』で私の好きな台詞

「時間を私の側につけなくてはならない」

様々な解釈ができる台詞

私は小さい頃から、時間の概念が疑問です。
それに、時間が怖いです。
なぜなら、時間は過ぎていってしまうから。

それなのに、時間を見張ることはできない

ディズニーランドでの1時間と、授業中の1時間はなんであんなにも違うんだろう。

30分の仮眠で、2時間の超大作の夢を見ることだってある。

みなさんは本当に、地球の自転を基準にした時間が、すべての人に平等に流れていると思いますか??

「当たり前じゃん」

って、現実至上主義の方に言われてしまったらそれまでなんですが、
私にはそうは思えなくて。

過去の出来事は、記憶を辿ってしか映像として見れません。
(写真とか動画に残している以外は)

その記憶、本当に正しいですか?
その記憶、誰視点ですか?
その記憶、どんな精神状態の自分が覚えているものですか?

町中で、知らない人に突然言われる
「可愛いですね」

自分に自信がなければ、「からかわれている」
他人の言葉に感情を持たなければ、「無」
美容室帰りの私なら、「嬉しい♫」


今、「叶った自分」の人生を過ごす時、
「過去を清算したい」「あの経験が報われたい」と、過去を捨てられない私では、
過去の記憶から繋がっている私にしかなれないんです。

でも私は、整合性がなくてもなんでも起こる世界を信じたくなってしまいました。

・前日に見た3ページから問題の過半数が出題されて合格できた試験
・何度計算しても足りなかったのに、結果支払えてしまったお金(どこから出てきた?)
・引越しの度に私の代わりに手伝ってくれる友達の出現
・憧れていた大学の学部の推薦枠

もう、その世界にいる証拠はたくさんたくさんあるんです。
あとは、飛び込むだけ。(もう飛び込んでしまっているけれど)

辻褄を合わせたいなら合わせた世界を見ればいい。
過去の私が報われて欲しいと思うならもう今すぐ報われてしまえばいい。

私は今までを否定できないままで、
時間のない世界を生きる。

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