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走りたくなる

何に重ねて
何を隠して
もう最初のスレンダーなんて
忘れてしまった
防御の姿勢で
どこまでも速く
悲しみの速度だけが上がって行くことに
気づかないまま
嬉しさも何も
合理でもなく
都合でもない
何でも良かった
ただそれだけなんだから

弓月くるみ

ありがとう