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あり得ない日常#81
「あとあの自称哲学者!」
どした?
「まだあるの?」
なんだっけ、教授でもない片手間なわりによほど優秀なのかと思いきや、大したこと無い人だっけ。
「そう。空っぽの人。」
またなんかあった?
「一日中唸っていればそうなのかってさ。」
「ばかなの?そういうことじゃないでしょ。」
ばかだねえ。
「まだその道に長けた学生のほうがよほど哲学してるって。
勢いで目立って収益目的なのが見え見えなのよ。」
「ああー、もう炎上しないとわかんない人なんだろうね。」
それらしいことを言って人を集めます
紹介記事で恩を売ります
しばらくそれらを繰り返します
学びの場というハードル低めのサブスクに誘導します
実際学べるかどうか実践するかは個人差があります
結果が出るかは本人の技量によります
解約を忘れます、または5に戻ります
「生産性とは」
「これはあれだね、情報商材のサブスク版だね。」
情報商材の方がまだなんか中身がありそうだけど。
「いや、結局実践して結果が出るなんて人によるしね。
結果が出ないのは本人の力量不足と言ってしまえば返金する要件にもあたらないでしょ。」
「そこが情報商材の闇だよねえ。」
闇というか沼だよね。
どんだけノウハウコレクターが引っかかってくれるかじゃん。
「まあ証拠は残っているわけだから、後々結構な金額になって集団訴訟もあり得なくはないんじゃない?」
結構それで大変なことになってる人もいるんだっけ。
「商品のやり取りは実際にあって、役務は果たしているように見えても募集の仕方がまずくて返金しろってケースもあったんだっけ。」
結局、一貫して考えが浅いんだね。
「そう。言ってる事が的外れなのもそうなのよ。
考えてはいるんだろうけど、肝心な実力とセンスが圧倒的に足りてない。」
「なにか、もやもやが残るんだけどなんだろうね。」
「多分、言ってる事とやってる事と見えてる事がズレすぎてて違和感しかないんじゃない?」
「ああ、それか。」
違和感ね、確かに。
「第一、読者だって書き手でしょ?
紹介されたら悪い気なんかしないじゃない。」
ああ、そこにつけ込んでる感覚がえげつないのか。
「そう。つけ込んでるのが明確に立っちゃってるのよ。」
なるほどねえ。
「となると、時間の問題じゃないかなあ。」
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※この物語はフィクションです。登場する人物や団体は架空であり、実在する人物や団体とは一切関係がありません。