『ベトナムの裏メニュー』
【注意】
この記事は昆虫がでてきます。
苦手の人は見ないでください。
あと、誤解がないために言っておきますが、自分が食ったり飲んだりしたものはベトナム人でも一部の人は食べたり飲んだりするものです。この記事をみて、ベトナム人に得意げに話したり差別したりするのはやめてください。
私がまだベトナムに住んでいる時、西浦キオ先生の『リトル・ロータス』に出会いある話に衝撃を受けたことがあります。
16話(単行本では15話)の「ベトナムの裏メニュー」という話です。
この話はセンが俊介とともに羽化しかけのアヒルの卵やサソリ、タガメ、ココナッツワームというゾウムシの幼虫を食べに行くという話でした。
私はそれを読んだ時、ものすごい衝撃とともに
「よし!食ってやろう!」
そう思いアパート飛び出しました。
羽化しかけのアヒルの卵である「Hột Vịt Lộn」は食べたことがあるのですが、ほかはまだありません。
私は手当たり次第、昆虫食ができそうな場所を探しました。
そして、あるレストランを見つけました。
【注意】昆虫がでてきます。
やばい、思った以上にヤバすぎた…
あと写真撮ってないですが、子持ちコウロギも頼みました。
しかも、このココナッツワーム(Đuông dừa)
結構デカいんです。
子供の親指からカブトムシの幼虫ぐらいまであって、元気にヌックマムの中で泳いでいるんです。
これ食うのは正直抵抗がありましたが、仕方がないので食べました。
食べるときはお尻から口に入れて頭と胴体を切断する方法で食べないと口の中を噛まれてしまいます。
味は…なかなか悪くないです。
クリーミーで甘く、歯ごたえのあるシチューを食べてるようです。
じゃあ、シチュー食うわ!
そんな感じでしたが、全部食べてしまいました。
後に友人と行ったとき、10匹頼むと10匹サービスのイベント中だったのですが、友人は9匹頼んでいました。
そりゃビビるよね……
あいにくタガメとゲンゴロウが品切れでなかったのですが、自分の食べた昆虫を美味しさ順に分けると
1位 タランチュラ
2位 子持ちコウロギ
3位 ココナッツワームのバター炒め
4位 セミ
5位 ココナッツワームの踊り食い
6位 サソリ
でした。
タランチュラと子持ちコウロギは本当僅差でしたが、お酒飲むわたしとしてはスナックのような食感のタランチュラが美味しいと思いました。
ただ、当時の値段で1匹500円ぐらいしたので、コスパ的なのも考慮すると子持ちコウロギが1位かもしれません。
サソリは甲虫特有のパリパリがカブトムシの死骸を連想してちょっとだめでした。
味も海老味噌の劣化版みたいな味だったので…
この画像や動画を家族に見せた結果、親戚中から「虫を食う人」とレッテルを貼られてしまいました…
死ぬかもしれないのに血のゼリー(Tiết canh )を食べちゃった!
よくベトナムのニュースで出てくる血のゼリー(Tiết canh)
特に豚の血のゼリーであるTiết canh heoは死者が出るほど危険です。
これも、知り合いとの付き合いで食べたことがあります。
【注意】血の写真がでてきます。
いやー…きついっす……
しかし、押しに弱い僕は一口食べることに…
味は、まあどろっとした血と生肉の味という感じでした。
うーん、一度食べたしもう二度と食べなくていいかなって味です。
ちなみに日本の某所でひっそりと売られていましたが見なかったことにします…
ローカルな酒を飲もう!
ベトナムといえば、ビールですがお酒も有名です。
焼酎だとルアモイやネップモイ、最近はタオメオやチュオイホッも日本で飲めるようになりました。
血のゼリーを食べてある意味無敵の胃袋となった私はローカル酒にも手を出しました。
中でも面白かったのがこれです。
一見紹興酒のように見えるこの酒はヤギの金玉酒(Rượu Ngọc Dương)です。
ヤギの金玉自体、精力のつく珍味としても知られている(?)そうですが、これを酒にするとさらに精力がつくとされています。
独特な臭いがするので基本的にアルコール度数は高めで、飲んでもアルコールが強すぎて萎えるかもしれません。
他にも鳥を丸々一匹つけた酒(Rượu chim bìm bịp)も飲みましたが、写真も撮らなかったし、臭くてあんまり美味しくありませんでした。
誤解がないためにもう一度、言っておきますが、自分が食ったり飲んだりしたものはベトナム人でも一部の人は食べたり飲んだりするものです。
この記事をみて、ベトナム人に得意げに話したり差別したりするのはやめてください。