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プライバシーに過度に敏感で、プライバシー問題について過度に騒ぐ人に少し物申したい記事。

こんにちは、ゆずきです、本日、LINEの個人情報管理の不備で、委託先の中国の技術者が個人のデータにアクセスできることがTwitterで大きな話題になり、トレンドにも入りました。そのニュースのコメント欄(TwitterとYahooニュース)を見るとたびたび「プライバシーについて過度に敏感な人」などを良く良く見かけました。
この記事で僕がそう言った人に言いたいことをただただ流れに身を任せて書き綴る記事です。

データの収集を過度に気にしていては便利なサービスは基本的に利用する事はできない

皆さんは普段どのようなサービスを利用していますか?
多分多くの人はGoogleやAmazonなどのサービスを利用している事でしょう。
Googleの主な収入源は「広告事業」です。これはGoogleのみならず、どこの検索エンジンも基本的に広告による収益が主体です。
これらの広告は基本的に検索履歴などからあなた自身が興味を持ちそうな商品の広告が表示されます。
僕も最近僕の好みにドンピシャな商品のクラファンの広告がGoogleで表示されました。
無差別な広告よりもこのように検索履歴などからその人の好みを分析してその商品に興味を持ちそうな人に広告をあげたほうが、広告をGoogleに上げる広告主も広告による成果が出やすく、Googleに広告をあげる人も増え、Googleはその広告主から支払われる広告掲示料(成功報酬制が主)によってGoogleが利益を得ています。
そして、ユーザーは自分が興味を持ちそうな商品が広告に表示される事で、自分が「これ欲しかった」という商品に出会えます。
これらを実現しているのは「個人データの収集」です。
あなたのことをGoogleが知っているからこのようなことを実現できているのです。
次にAmazonです。
Kindleで本を読むと、あなたにおすすめな本をレコメンド(推奨)してきます。
自分が聞いたことがないような本が並んでみますが、立ち読みしてみるとすごく好みの本であることが結構多いです。
この仕組みにより、Amazon側は本の売り上げが上がり、マージンで儲かります。一方出品している出版社は本による収益が上がります。
ユーザーは新たな本に出会え、より読書が充実します。
これはなぜ実現しているのかというと、「Amazonがあなたのことを知っている」からです。
なぜAmazonがあなたのことを知っているのかそれは「Kindleでの購入履歴や、Amazonでの表示履歴などの情報を収集している」からです。
個人情報の収集は広告やレコメンドだけでなく、サービスの向上にも役立てられています。

サービスの利便性は、皆さんのデータで進化する

あらゆるサービスは、皆さん個人から集めたデータをビッグデータとして活用してサービスの向上に役立てたりします。
近年話題になっていて、コロナ禍でさらに注目され売り上げも伸びていると言われているスマートスピーカーに積まれているAIの音声認識なんかもこれの典型例です。
皆さんがこれらのAIエージェント(アシスタントとも言う)に話しかけた際の音声は各社に保存されています。
これによって音声認識の精度を向上したり、そのAIはどのような質問に答えられなかったのかを分析して、その答えを追加するなどしてAIを進化させます。
プライバシーに力を入れまくっているSiriがいまだに他社のAIよりも使い勝手が悪いのはこのためです。
収集するデータが多ければ多いほどそのAIエージェントの改善に役立てるための資料が多くなります。
便利な、AIエージェントはこうした改善によって日々進化し、我々ユーザの生活をより豊かにしてくれています。

プライバシーにおける最大の脆弱性は人間である

身近な人間による個人情報の漏洩は、企業に個人の情報を握られて起こること以上に直接本人に関わる被害を葬ります。
人間による個人情報の漏洩は範囲は狭いものの、自分に身近で起こります。
例えば、幼馴染があなたの昔の黒歴史をクラスの誰かに雑談のを題として話してしまったとしましょう。するとその話はあなたが知らない闇で広がり、あなたが周りから避けられて孤立し、話せる人がいなくなったりいじめに発展してしまう場合があります。
そうすると、精神的に病んでしまったり、仕事や学校に行けなくなったり、場合によっては命をたつこともあります。
人間によるリスクは、企業による個人情報の収集、流出による詐欺メールの増加などのリスクよりもはるかに高く、はるかに多大な被害を被ります。
これを防ぐためには自らも他人のプライバシーに配慮した行動をし、他人にもその行動を勧めることや、信頼できる人間との関わりを持つことでしか基本的に防ぐ事はできません。
僕は数年前からポリシーを自ら定め、自分の行動にそのポリシーを適用しています。
そのポリシーの内容は本当に当たり前のことばかりです、しかし人間はその当たり前を忘れてしまう時があったり、気が緩んでその当たり前を破ってしまうことがあります。
そこで僕はその当たり前を「ゆずきのプライバシーポリシー」と称してFacebookなどで公表しています。
こうすることで「守らなきゃ」と言う意識が強まり、他人の情報の扱い方に関する意識が高まります。
僕はこれを実践することをお勧めします。

最後に

プライバシーは権利です、尊重されるべきものです、しかし、ネットのサービスのほとんどはあなたの情報によってあなたの生活を豊かにしてくれています。
過度にプライバシーを気にすることよりも、あなた自身が他人の情報の扱い方をどうするかを考えた方がはるかに有意義だと僕は思います。




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