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【今日読んだ本】お伊勢ものがたり 親子三代道中記(梶よう子著)

読書記録として。

ストーリー

母は人生でやり残したことを叶えるため。娘は二条城在番の夫へ密書を届けるため。孫は嫁入り前の思い出作りのため。それぞれの思いを抱え、頼りない御師・久松の案内で伊勢への旅がはじまる。

(Amazonのサイト内本の概要より)

書き出し

ようこそいらっしゃいました。
東京の神田佐久間町の皆様でございますね。
お待ち申しておりました。長い道中いかがでございましたか。何事もなく? それは重畳、結構なことでござます。

感想

伊勢に行ってから、江戸時代の伊勢詣でが気になって仕方ないわたしにとって、まさにこう言う話が読みたかったと思う一冊。

江戸時代、お伊勢参りに行く場合、「御師」と呼ばれる人が道案内をしてくれました。
今回この親子と共に旅したのは見習いの御師。当日体調を崩したベテランさんが後から追いかけることになっていたが体調が戻らず、このなんとも頼りない若い御師さんと、女性親子三代が旅していくのだけれど。

武家の人間なので、男の御師より強くて頼もしい(笑)

情けない御師を励まし,時にはそっとやるべきことを裏回し的に言葉に出して気づかせたり、もう母親のように接している(笑)
ベテランになったその御師さんが、親子との旅の思い出を語りだすシーンから始まります。

物語の中で人生を振り返っていく女性たち。
旅の途中で出会う人たちとの触れ合いもほっこりしたり考えさせられたり。

正しい!
なんかわからんが正しいぞ!
と満足できました(笑)

調べたら伊勢巡りの小説たくさんあるのよね。

来週はいよいよ実際に「日本橋」から宿場町を五十三(七)歩き始める予定なので、とても参考になりました。

あの頃と違ってアスファルトのただの道になっていて、誰も伊勢や京都まで歩いていないのだけど、妄想力を使って、東海道の旅を楽しんでこようっと😊

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