『ある愛妻家の脳内』「雨の京都シリーズ」作品背景
2021年1月9日~10日配信のツイキャスプログラム「ミッドナイトポエッツ」で朗読パフォーマンス後、語る予定で語り損ねた作品背景について。
告知でお話しした「八雲百貨店」で公開中の『ある愛妻家の脳内』も「雨の京都シリーズ」も、つらい時に、自分を楽しませてみようとしたのが出発点です。
理想の世界を描くことで楽しんだり、つらさを軽減しようとしたりしました。
ある愛妻家の脳内
『ある愛妻家の脳内』に登場する男性には、部分的に何人かのモデルが存在します。
そのうちの二人は、父と元夫(事実婚していた相手。マガジン「最愛の人」参照)です。
個人的な趣味嗜好100%の萌えネタ・理想の男性像を作品化しました。
その結果、noteでもアルファポリスでも好評を得ることができ、書き手から読み手に楽しさが伝染する大切さを感じました。
雨の京都シリーズ
「雨の京都シリーズ」は「雨の日をたのしく」というnote公式募集お題に添って、そんな気持ちになれるようにと願いを込めながら書きました。
2000年の東海豪雨で恐怖体験をしています。
帰宅途中に脚の付け根まで水に浸かる場所で、流されかかりました。
それ以来、激しい雨の音が苦手です。
雨の時は、気圧の下がり始めから、低気圧不調や頸椎(けいつい)ヘルニア、傷めた腰からくる痛みがつらいです。
だからこそ、雨の日を楽しく過ごせるようになりたいのです。
ちょうど募集が始まって間もない頃、大雨による水害が起きた地域があり、参加しづらいような気持ちと、noteの運営さんもつらいのではないかという気持ちが湧きました。
そんな複雑な思いや迷いがある中、かくた#マンガ(現在:かくたすず #マンガ)さんのイラストと出合ったのが、非常に大きな出来事でした。
雨の作品を書くイメージが一気に膨らみ、膨らんだイメージで、雨の日のやさしい世界を作品にしました。
その世界観には「はんなりした京ことば」が合う気がしました。
名古屋市で生まれ育った私なりに、イメージできる京ことばを駆使しました。
ジャンル名を「イメージストーリー」という造語にしたのは、使っている言葉自体がイメージという意味も含めています。
当初は一話完結のつもりが、続きを読みたいというコメントをいただくなどして、続編を書くことに!
事前に予告なく朗読音源を送って下さった声優の熱情 誠さんからも、雨の日を好きになれたというお言葉をいただきました。
まとめ
『ある愛妻家の脳内』と「雨の京都シリーズ」にいただいた数々のご反応から、作品を書く上で、第一に自分自身の気持ちのあり方が大切なのだと感じました。
一人っ子の強みなのか、自分で自分を楽しませたり、自分のご機嫌をとったりするのは、子ども時代から得意だと思っています。
そんな特技を生かしながら、創作を続けていきます。