2020年のひとり誕生会
11月、誕生日から何日か遅れで「ひとり誕生会」を開いた。
会場候補のお店が2軒も閉店していて、切ない気持ちで付近を歩いた。
すると、十数年前に一度だけ入ったお店が、まだ営業していた。
別の用事のついでだったので、時間帯は、定時が早めの会社員が社屋を出始めるかどうかといった頃。
店内を見渡すと、まだ空いている。
小さなお店でも、一般的なソーシャルディスタンスよりも広い間隔を保てる状況。
餃子メニューの中から一番食欲をそそられるものを選び、飲み物は初めて名前を目にした「キャラメルハイボール」を選んだ。
「キャラメルハイボール」は、キャラメルの甘い香りが鼻腔をくすぐる。
一方で、味は殆どキャラメルっぽくない感じなのが良かった。
餃子はメインメニューなだけあり、満足のいく味。
餃子を食べ終えてもまだ残っているハイボールのお供を何にしようかと、再びメニューに目をやると、お茶漬けが目に入った。
自宅以外で食べるお茶漬けは、繊細なだしの風味がした。
やはり、プロの味は違う!
食べ終わる頃、ちょうど来店客の数が増えてきたので、店を出た。
少し歩いたところで、カラオケボックスの看板が目についた。
目を疑うような安い料金。
ワンオーダー制で何か注文するとしても、お得な感じ。
予想通りのワンオーダー制で注文したのは、とても綺麗な水色のカクテル。
名前は、思い出せない。
でも、メニューから消えなければ、写真を見て、次も同じものを注文できそうな気がする。
機種の指定をしなかったので、東京に本社があるカラオケ会社の機種にあたった。
ということは、地元・名古屋に本社があるカラオケ会社の機種よりも、よく歌うアーティストさんの楽曲数が少ない。
アーティストさん縛りなしで、思いつくまま曲の予約を入れた。
採点機能は、あえてOFF。
マイクが軽くて、持つ側を入れ換えながらでも、2時間持っていられたことが嬉しかった。
(声との相性はあまり良くないように感じたけれども。)
別のお店では、マイクを持つのを諦め、カラオケの音量を自分の声が聴きやすい程度まで絞っていたという出来事がある。
健康事情が関わっているだけに、さすがに、マイクを持ち続けられなかったのは残念だった。
そんなことが、つい数か月前にあっただけに、健康な人ならば「ごく普通のこと」ができたのが、誕生日プレゼントのひとつのように思えた。
キャラメルの香り漂うハイボール、綺麗な水色のカクテルと共に、思い出に残り続ける出来事。
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