【参加告知】ツイキャスで「三島由紀夫 朗読会『金閣寺』」に参加予定
以上の埋め込みツイートで告知されている、ツイキャスのオンライン朗読会に参加予定です。
お題の文章が、ツイートの画像では読みづらいので、自分用に書き起こします。
ついでにルビ入り版も作成します。
ルビは、リアルで出会った漢字が苦手な人達基準で、多めに入れます。
引用文の書き起こしは、全部で4パターン作成しますので、同じ朗読会に参加される方のお役に立てば、幸いです。
目次から目的の項目に飛べますので、一番使いやすいものをどうぞ♪
お題『金閣寺』引用文(ルビ・改行位置調整なし)
今、私は波にむかい、荒い北風に向っていた。うららかな春の午後も、よく刈り込まれた芝生もここにはなかった。しかしこの荒涼とした自然は、春の午さがりの芝生よりも、もっと私の心に媚び、私の存在に親密なものであった。ここで私は自足していた。私は何ものにも脅かされていなかった。
突然私にうかんできた想念は、柏木が言うように、残虐な想念だったと云おうか? とまれこの想念は、突如として私の裡に生れ、先程からひらめいていた意味を啓示し、あかあかと私の内部を照らし出した。まだ私はそれを深く考えてもみず、光に摶たれたように、その想念に摶たれたにすぎなかった。しかし今までついぞ思いもしなかったこの考えは、生れると同時に、忽ち力を増し、巨きさを増した。むしろ私がそれに包まれた。その想念とは、こうであった。
『金閣を焼かなければならぬ』
※引用元:『金閣寺』三島由紀夫(新潮文庫、平成二十二年百二十九刷)
お題『金閣寺』引用文(改行位置調整あり)
今、私は波にむかい、荒い北風に向っていた。
うららかな春の午後も、よく刈り込まれた芝生もここにはなかった。
しかしこの荒涼とした自然は、春の午さがりの芝生よりも、もっと私の心に媚び、私の存在に親密なものであった。
ここで私は自足していた。
私は何ものにも脅かされていなかった。
突然私にうかんできた想念は、柏木が言うように、残虐な想念だったと云おうか?
とまれこの想念は、突如として私の裡に生れ、先程からひらめいていた意味を啓示し、あかあかと私の内部を照らし出した。
まだ私はそれを深く考えてもみず、光に摶たれたように、その想念に摶たれたにすぎなかった。
しかし今までついぞ思いもしなかったこの考えは、生れると同時に、忽ち力を増し、巨きさを増した。
むしろ私がそれに包まれた。
その想念とは、こうであった。
『金閣を焼かなければならぬ』
※引用元:『金閣寺』三島由紀夫(新潮文庫、平成二十二年百二十九刷)
お題『金閣寺』引用文(ルビ入り)
今、私は波にむかい、荒い北風に向っていた。うららかな春の午後も、よく刈り込まれた芝生もここにはなかった。しかしこの荒涼(こうりょう)とした自然は、春の午(ひる)さがりの芝生よりも、もっと私の心に媚(こ)び、私の存在に親密なものであった。ここで私は自足していた。私は何ものにも脅(おびや)かされていなかった。
突然私にうかんできた想念(そうねん)は、柏木が言うように、残虐(ざんぎゃく)な想念だったと云おうか? とまれこの想念は、突如(とつじょ)として私の裡(うち)に生(うま)れ、先程からひらめいていた意味を啓示(けいじ)し、あかあかと私の内部を照らし出した。まだ私はそれを深く考えてもみず、光に摶(う)たれたように、その想念に摶(う)たれたにすぎなかった。しかし今までついぞ思いもしなかったこの考えは、生(うま)れると同時に、忽(たちま)ち力を増し、巨(おお)きさを増した。むしろ私がそれに包まれた。その想念とは、こうであった。
『金閣を焼かなければならぬ』
※引用元:『金閣寺』三島由紀夫(新潮文庫、平成二十二年百二十九刷)
お題『金閣寺』引用文(ルビ・改行位置調整あり)
今、私は波にむかい、荒い北風に向っていた。
うららかな春の午後も、よく刈り込まれた芝生もここにはなかった。
しかしこの荒涼(こうりょう)とした自然は、春の午(ひる)さがりの芝生よりも、もっと私の心に媚(こ)び、私の存在に親密なものであった。
ここで私は自足していた。
私は何ものにも脅(おびや)かされていなかった。
突然私にうかんできた想念(そうねん)は、柏木が言うように、残虐(ざんぎゃく)な想念だったと云(い)おうか?
とまれこの想念は、突如(とつじょ)として私の裡(うち)に生(うま)れ、先程からひらめいていた意味を啓示(けいじ)し、あかあかと私の内部を照らし出した。
まだ私はそれを深く考えてもみず、光に摶(う)たれたように、その想念に摶(う)たれたにすぎなかった。
しかし今までついぞ思いもしなかったこの考えは、生(うま)れると同時に、忽(たちま)ち力を増し、巨(おお)きさを増した。
むしろ私がそれに包まれた。
その想念とは、こうであった。
『金閣を焼かなければならぬ』
※引用元:『金閣寺』三島由紀夫(新潮文庫、平成二十二年百二十九刷)
書き起こしやルビ振りは、私自身がしました。
誤りがありましたら、TwitterなどのSNSメッセージか、ブラウザ版画面下部「クリエイターへのお問合せ」からお知らせ願います。
告知スレッドに追加されたツイート
当記事公開後、告知スレッドにルビ付き引用文掲載ブログの共有ツイートが追加されました。
URLが共有されているブログも見やすいので、それも含めてお好きなものをお選びいただければと思います。
レイアウトや背景色で、見やすいと感じるパターンに個人差がありますからね…。
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当記事作成時に駆使した技も含めて、有料のノウハウ記事を書きました。
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