コメントから生まれた記事!!
こんにちは。
今回は、別の記事で頂いたコメントを基にした記事を作成しました。
記事が記事を生むというのでしょうか?
これは記事を書いた私としては、とても嬉しいことです!!
最後まで読んでいただけると、うれしいです!
1 頂いたコメント
以前書いた記事で、このようなコメントをいただきました。
https://note.com/yuzu_mathlove/n/n05544af90a50
私はお恥ずかしいことに、「ダビデの星」や「ソロモンの星」というものを知りませんでした。
そのような幾何学模様があり、運気上昇に使われているということで、気になったため調べてみた次第です。
2 ソロモンの星
まずはソロモンの星です。
これは五芒星とも呼ばれます。(以下、五芒星)
「芒」とは、「のぎ」とも呼びます。
つまり、五芒星とは、5つの突起(芒)がある星のような図形ということです。
具体的には以下のような図形です。
外側にある正五角形(点線)の各頂点を1つ飛ばしで結んでできる図形になります。たしかに、5つの突起がある星のような図形です。
五芒星は、以下の歴史があるようです。
私は、この図形には2つの美しさがあると思います。
・【美しさ1】黄金比
黄金比とは、人間が美しいと感じる比で、ピラミッドやモナリザなどの建造物や美術品、日本では名刺の縦横比などに見られます。
具体的には、黄金比は
$${1:\frac{1+\sqrt{5}}{2}}$$
という比になります。
実は、正五角形の1辺の長さを1とすると、1辺と対角線の長さの比は黄金比になります。
以下、黄金比の導出について記載します。
もし、数学が苦手な場合は飛ばしてください!!
1辺の長さが1の正五角形ABCDEがある。
対角線ADとCEの交点をF、AD=$${x}$$とする。
△ABCと△AEDは二等辺三角形で、正五角形の1つの内角の大きさは108°だから、
$${∠BAC=∠EAD=(180°-108°)÷2=36°}$$
これより、
$${∠CAD=108°-36°×2=36°}$$
同様に、
$${∠ACB=∠ECD=(180°-108°)÷2=36°}$$
これより、
$${∠ACE=108°-36°×2=36°}$$
$${∠BDC=∠ADE=(180°-108°)÷2=36°}$$
これより、
$${∠ADB=108°-36°×2=36°}$$
△CDFに注目すると、
$${∠CFD=180°-36°-72°}$$
$${=72°}$$
$${∠CFD=∠CDF=72°}$$で、2角が等しいから、
△CDFは二等辺三角形である。
△ACFに注目すると、
$${∠CAD=∠ACE=36°}$$
より、2角が等しいから、二等辺三角形といえる。
上のオレンジの三角形と青の三角形は二等辺三角形で、
$${CD=1}$$より、
$${CD=CF=AF=1}$$
である。
またAD={x}$$だから、
$${FD=x-1}$$である。
次に△ACDと△CDFに注目する。
この2つの三角形は、2角がそれぞれ等しいから、相似である。
相似な図形では、対応する辺の比はそれぞれ等しいから、
$${AD:CF=CD:DF}$$
$${x:1=1:(x-1)}$$
この比例式を解くと、
$${x^2-x=1}$$
$${x^2-x-1=0}$$
解の公式を使って、
$${x=\frac{1±\sqrt{5}}{2}}$$
$${x>0}$$より、
$${x=\frac{1+\sqrt{5}}{2}}$$
ということで、正五角形の1辺と対角線の比が黄金比になると示せました。
・【美しさ2】次々に正五角形を作れて、五芒星ができる
最初の正五角形(下の図だと、外側の正五角形)を基に五芒星を描くと、さらに五角形(下の図だと、赤い図形)ができます。
この五角形も正五角形です。
なぜ正五角形といえるかというと、上述したように赤い五角形の外角が全て72°だからです。
よって、この赤い正五角形を基にまた五芒星を描けます。
新しくできた五芒星の1辺(真ん中の正五角形の対角線)と真ん中の正五角形の1辺の比も黄金比です。
これを続けると、五芒星を5つ描けました。
この5つ全てに黄金比があると考えると、美しいなと思えます。
3 ダビデの星
ダビデの星は六芒星とも呼ばれる図形です。(以下、六芒星)
この図形は、正六角形の各辺を延長して作られる図形です。
以下は、ウィキペディアから引用しています。
・ 【美しさ1】白金比
黄金比と同様に、人間が「美しい」と感じる「白金比」があります。
白金比とは、
$${1:\sqrt{3}}$$
です。
下の図のように、六芒星を作るための正六角形(赤い線の正六角形)の1辺の長さを1とします。
六芒星の各頂点を結ぶと、正六角形(黒い線の正六角形)になります。
この正六角形の1辺の長さは$${\sqrt{3}}$$です。(下の図参照)
次の項目でも述べますが、六芒星は次々に作れるため、次々に白金比になる正六角形が現れます。
ここに美しさがあります。
・ 【美しさ2】次々に六芒星が作れる
これは五芒星と同じ性質ですが、次々に六芒星が作れます。
この性質は、このような〇芒星に共通する性質なのかもしれませんね。
4 五芒星と六芒星が使われているもの
私が調べていて、「お~。すごい」と感じたのは、モロッコの100フラン銀貨です。
画像は著作権があると思うので、作ってみました。
個人的に円があるのもいいですね。
5 おわりに
今回は、頂いたコメントを起点に、記事を書かせていただきました。
私の記事では、「不思議なパワー=図形的美しさ」と捉えて書いてみました。
昔から大切にされている印には、何か神秘的な美しさが秘められており、人間は本能的にそれに吸い寄せられているのかな?と考えてみた次第です。
今回、このような記事を書くヒントを与えていただいた読者様には、この場を借りてお礼申し上げます。
ありがとうございました!!
全ての疑問にはこの記事では答えられていないと思います。
その点は申し訳ございません(´;ω;`)ウゥゥ
また、最後まで読んでいただき、ありがとうございました!!
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