ヘルシンキからフェリーで行くエストニア小旅行【エストニア国立博物館】
こんにちは、フィンランドで大学院生をしているMayuです。
バルト海を挟んでフィンランドの首都ヘルシンキの対岸に位置するエストニア。特に旧市街が残る首都タリンは観光地としても人気で、ヘルシンキからフェリーで2時間という手軽さもあり、日帰りで旅行される方も多くいます。また物価がフィンランドに比べて安いことから、フィンランドの方も週末になるとエストニアに出かけていって、お酒をたくさん買い込んで帰ってくるそう。
今回はタリンには滞在せず、エストニアの南東にある第二の都市、タルトゥへと行ってきました。目的はエストニア国立博物館。建築家の田根剛さんが設計チームに入っていたことで日本でも有名です。タリンから少し離れていることもあり中々行けずにいました。
私は今回、ヘルシンキからフェリーでタリンに入り、そこから高速バスでタルトゥへと移動する方法を選びました。フェリーはタリンク・シリアラインのサイトから予約しました。一日6便程度運航しており、値段も40€前後とお手頃。WEB上でチェックインも完了できるのでチケットの発券も不要です。
タリン港に到着した後は、タリン市内にある高速バス乗り場へ。バスで15分ほどですが、徒歩でも30分程度で到着します。高速バス乗り場の近くにはローカルなマーケットもあり、楽しく散歩できる距離です。
高速バスはLux Expressというバス会社を利用しました。タリンからタルトゥまでは14€でした。このLux Expressの長距離バスですが、座席がすごくふかふかで清潔、コンセント、車内WiFi、お手洗いも完備しており、遅延もなく運転手さんも親切でとても快適なバス旅でした。
走ること2時間半、タルトゥに到着です。タルトゥはエストニア最古の大学があり、学問・文化の中心地と言われているそうです。2024年の欧州文化都市にも選定されています。エストニアといえばタリンの旧市街が有名ですが、タルトゥにも旧市街が残っています。タリンに比べ観光客は少ないので、のんびりと市街散策を楽しむことができます。近代化した街ではありますが、自然も近くのんびりした美しい街です。
高速バスはタルトゥの中心部にあるTartu Coach Stationに到着します。ここから、徒歩すぐにあるバス停から7番のバスにのりエストニア国立博物館に向かいます。バスは20分程度の間隔で運行しています。私はエストニアの公共交通機関で使用できるプリペイドカードをキオスクで購入しましたが、クレジットカードのタッチ決済も可能なようでした。バス乗車時に一度カードをかざすだけで良く、運賃は一律1.5€。エストニアはフィンランド同様、電子決済が進んでいる国なので、エストニア旅行中に現金が必要だったことは一度もありません。
15分ほどでERMという停留所に到着。帰りのバス停もすぐ向かいにあり、20分間隔で運行しています。
ドレル・ゴットメ・田根 / アーキテクツ設計の、エストニア国立博物館です。この土地は第二次世界大戦後に旧ソ連軍が軍用地として占拠した場所で、戦後も未開拓の地として残されていたそうです。建物の周辺には滑走路がそのまま残されています。全長355m、幅72m、延床面積34,000㎡の建物は正面玄関にむかって徐々に高くなるように設計されており、場所の記憶を受け継ぎ、過去から未来に向かうエストニアの姿を現しているそうです。
軍事跡地ということから、もっと殺風景な景色を想像していたのですが、緑が生い茂り、たくさんの花が咲く静かで美しい場所でした。
ヘルシンキからの日帰りは時間が厳しかったため、私はタルトゥに一泊しました。フィンランドに比べて物価が安いことに加えて、食事も日本人に合う味で美味しいなと思います。ヘルシンキからのエストニア旅行、おすすめです。
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