moooi-ミラノサローネ2022
高級感もありながら、大胆な遊び心あるデザインを発信しているオランダのmoooi。ポルタヴェネツィア駅近く、Salone dei Tessutiという、中心地からやや離れた場所に会場を構えていました。
入場には登録が必要で、多くの人は会場に到着してから、入場待ちの間に登録を行なっていました。通常であれば面倒なこの作業ですが、moooiのレジストレーションサイトは驚くほどに美しく優美な操作性で、待ち時間を苦にさせませんでした。
予約が終わる頃に、デジタルサイネージのゲートをくぐる体験。LGとのコラボレーションによる、有機ELの美しい映像に圧倒されて期待感が高まったあと、一定の人数が会場内に招かれて、数分のロボットダンスを鑑賞することになります。ルームディフューザーでもあるロボットPiroは、IDEOとのコラボレーションにより開発されたもので、振り付けはプロの振付師やダンサーらが一緒に考案したそうです。生き物のように動き回りながら、良い香りを放出する愛らしいロボットに癒されると、会場の扉が開きます。
moooiならではのデコラティブな要素はありながらも、全体はボタニカルでまとめられたフェミニンな雰囲気の世界観を展開していました。(振る舞われた飲み物も、ジンジャーやハーブが入ったオーガニック系のもの。)宇宙、自然、植物、動物といったインテリアのモチーフ、空間全体を覆う花の香り、壁紙とカーペットのつなぎ目に実際の砂を敷き詰めるといった細部までこだわりの詰まったダイナミックな空間デザイン。LGによる有機ELのテレビが映し出す美しいデジタル画面が空間に溶け込んで、デコラティブとテクノロジーが融合した神秘的な空間となっていました。
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