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ヘルシンキデザインウィーク2023
初めてのヘルシンキデザインウィーク訪問でした。メイン会場での展示に加えて、街中の店舗や施設でも130近くの関連イベントが行われています。
2023年度の全体テーマは Once upon a time(昔々)
2025年のヘルシンキデザインウィーク20周年に向けて、過去から持続可能な未来へのストーリーを語る、というテーマ設定でした。
ヘルシンキデザインウィークは思ったよりこじんまり、していたんですが、市民との距離感をすごく大事にしているというか、日々の生活におけるデザインの重要性の再認識や、デザイン(プロダクトやサービス)を通じた市民とのコミュニケーションを重視しているように感じました。ミラノデザインウィークの、華やかな、ブランドの威信をかけたような雰囲気とはまたちょっと違うかもしれないです。
例えばイベントプログラムに、デザイナーのトークショー(近い距離での。dialogue:対話、と表現されている)がすごく多いですし、子ども向けのワークショップや展示も多いです。全体として、一般の人がデザインに参加すること(街づくりや自分達の生活を考える、という広義の意味での)が重視されています。
デザインウィークが開幕する週末には、ケーブルファクトリーで「デザイン・マーケット」が開催されていました。120店舗以上が出展したそうですが、セカンドハンドの服や家具、またサステナビリティに配慮したプロダクトの出展が多くて、買い物を楽しむ地元の人で賑わっていました。フィンランドで考えると結構な混雑ぶりでしたけど、みんなすごく真剣に選んでいるというか。単にファッショナブルなものが欲しい、というよりも、モノと自分との関わり方に対する意識が高い人が多いのかな、という風にも思いました。
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デザインウィークのメイン展示はPunavuori(デザイン地区、と言われているエリア)の屋上を見渡せる建物の最上階で行われました。こちらにはフィンランド(+北欧)のメジャーブランドが集まってきている感じで、テーマは a good everyday life 。
どれも面白かったですけど、Artekとヘルシンキを拠点に活動するデザインスタジオJUSLIN MAUNULAとのコラボレーション展示は特に印象に残っています。JUSLIN MAUNULAは廃棄されたテキスタイルを使ったプロダクトや空間デザインを手がけているんですが、色使いや世界観が独創的。
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今回はワークショップやトークイベントに参加できなかったのですが、こうしたイベントに参加すればもっと深いところまで感じられそうです。