『DoからBeへ』あるべき姿に向き合えたからできた意思決定#オンラインキャリアセミナーイベントレポ
皆さん、ごきげんよう。
2020年4月1日からオンラインキャリアセミナーが始まりました。
気が向くままにそのイベントのレポを書こうと思います。
働くを楽しんでいる大人にフォーカスを当て進むこのイベントは毎日オンラインで学生向けに実施されています。
第三回は中津花音さん。
学生時代は、AIESECやNPOカタリバ、N高で教育プロジェクトに関わり、新卒でガイアックスに入った2年目のなかなか素敵な人材。
でもちゃんとバイト代は旅行に費やすとか大学生っぽいこともやっていた学生。まだ23歳。まじかよ…
『何をするか』『誰とするか』『なぜするか』など人にはたくさんの想いがある。彼女の話を聞いていて感動したのはとことん自分と向き合ってきた姿勢と時間。
だからこそ彼女のたどり着いた考えは非情に説得力があるし、大事なものを教えてくれた気がした。彼女は言う。
『何をするかよりも自分がどうあるべきか』
そんな考えに至った経緯を彼女ははにかみながら話してくれた。
心配性が後押しした少し早めの就職活動
大学3年生の5月…まだ就活というと少し早いシーズンに彼女のは動き出したという。それから1年の間でいろんな出会いを得て、考えが変わっていくことは知らない。
周りの先輩がリクルートスーツに着替え、面接や説明会に行くさまを見て、得も言えぬ不安にかられたと彼女は話した。
私は『就活の間で軸が変わったんです』と。
軸を変えるなんて聞いたことはあまりないが、彼女の就活は以下のような流れだった。
<前半戦>
リクナビ、マイナビなどのメディアに登録し、大手の企業を中心に見てきた時代。『教育』という分野にこだわりがあり、インターンや企業説明会、合同説明会に参加していったという。あえて絞っていたと。
仕事=何をしたいか→教育事業に携わりたい
「やりたいこと」しか見ていなかった前半戦。
ただ…彼女は違和感を感じていたという。
会う大人が楽しそうな人とそうではない人がいたこと、一番興味があった幼児教育などは実際に自分がママになり当事者にならないと配属がないという事実も知ったからである。このままで良いのか?そんな疑問が軸変更という前代未聞の就職活動につながっていく。
<後半戦>
インターンやカジュアル面談を色々と動いてきた。ただ、業界に縛りはつけなかった。自分の軸に沿って受ける企業、会う人を選んでいく。
仕事をする時間は約245日×50年の期間がある。意外と長い時間を費やすことになる。想像していたのは土日を楽しみにしているサラリーマンにはなりたくないと思っていたと話す。土日を楽しみにするような人生は嫌だ…と。
たどり着いた一つの疑問がこれである。
どんな自分で毎日を過ごしたいか?
DoからBeへ
彼女のすごいところはここで思考を止めなかったところ。
就活に動く傍ら、自分と向き合うことにやめなかった。
だから彼女はDo(何をやるか)からBe(どうありたいか)に考えをスライドさせていった。
DO
やりたいことは変わっていく。
周りにいる人や時代が変われば変わる。
Be
ありたい自分は変わりづらい。
もしかしたらそちらを考えたほうが幸せ
彼女がその時感じていたBeは…『毎日幸せに過ごしたい』
幸せを自分で作りたい、そういう人を増やしたいと思っていたと話す。
勘違いしてはいけない。この考えに行き着くのは並大抵の考えではたどり着かない。僕はそう考えている。なぜなら、この考えは人材業界の中でもごく少数の人が知る、次世代のリーダーシップの考え方に近いからだ。
それを学生が知っているなんて…
彼女は続けた。
大学時代はたくさん自己分析をしてきた。
ひたすら感情に向き合う時間を作っていた。偶然にもそういう団体に所属していたから。自分だけでは出てこないことが誰かと話すことでポロッと出てくる経験を沢山した。
彼女のすごいところは自分との向き合い方と、それに対する圧倒的な時間とエネルギーである。
私が内定先を決めた観点
①理念…自分が目指したい社会の方向性と同じか
人を通して社会を変えていこうという会社を目指していた
②事業…ソーシャルビジネスか、トップダウンではないか
あまりお金稼ぎのために働くイメージはなかった。世の中を良くしたいと思っている人たちがいる環境にいたいと思っていた。のびのび活動できると思っていた。
③環境…挑戦を歓迎してもらえるか、意思決定を繰り返せるか
自分の勝手なライフプランを考えたときに27歳くらいで子供を生みたいと思っていた。だからその前にチャレンジができる環境がないのはあまりポジティブではなかった。両親が共働きだったから、自分で意思決定ができる、正解がない環境で意思決定ができることを臨んでいた。
④仲間…志高く、想いやりのある仲間たちか
一緒にいる人によって変わることが多かった。大学のときに夢を語り合える仲間たちがいた。
この軸で大手やベンチャーとか気にせず、業界も気にせず、色んな会社を見てきた。彼女の企業との出会い方は少し独特である。
例えば、ソーシャルビジネスとかだったら、
Googleで「ソーシャルビジネス」と調べて企業を調べる。
マイナビやリクナビだと出せる企業と出せない企業があるから。
もう一つは面接で出会った人や先輩社員、友人たちに、自分の軸を話すとそれぞれの先輩たちが2,3社ピックアップしてくれて紹介してくれる。
更には、面接を受けに言ったときに、この会社を受けている人たちはどんな会社を受けていますか?って聞いていた。と。
なんという、厚かましさ笑
ただ、この厚かましさもきっと彼女がしっかり考えてきたからこそ出てくる言葉なのかなと思う。
彼女は現在ガイアックスで働いているが、今も『ありたい姿』を目指して、様々な業務に挑戦している。
新卒採用担当…採用広報や面談、会社理解を手伝う役割
ブランド推進室…ブログ、プレスリリース、会社の中と外を繋ぐ役割
オンライン就活…社内新規事業立ち上げ、想いに共感して
自分の中で明確にやりたいことよりもありたい自分を大事にしたいので、その中で挑戦ができることがなによりも嬉しいし、自分で意思決定をしたことが大切。
所感
人には色んな感情がうごめいていると思っている。
プラスに働く感情もあれば、逆もまた然りだと思っている。
そのどちらもに向き合うのは本当に大変なことだと思っている。
ただ、もしかしたらその先に『ありたい姿』があるのかもしれないと思った。
「ありのまま」という言葉を使うのは簡単だけど、その「ありのまま」でいるためにはかなりの時間と労力がかかるのである。
彼女に感じる芯の強さはそういった向き合う姿勢から生み出されているものではないのかなと少しだけ理解ができた。
思考を深めていくこと、本当の自分に出会うこと。
これから先どうなっていくかわからない世界ではあるけども意外と自分と向き合う時間を取れていない、そして深い部分まで見れていない人がたくさんいるのではないか。僕は少なからずそう思った。
あなたのありたい姿はなんですか?そう問われた気がして、僕はならなかった。
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