覚えておきたい心理学の「同一視」
同一視・同一化(防衛機制)
心理学に同一視(同一化)という用語があります。
例として
この意味の同一視・同一化として最近講演を指してもらう時には、私がハマっている成田悠輔さんと同じメガネをかけて話をするようにしている。
なぜ成田メガネをかけるのかというと、人前で話をするのは自信がなくて、緊張するので成田メガネをかけることによって自分は話が上手なんだと自分自身に暗示をかけて臨むわけです。
画像上は日本語学校で防災の講座をしているとき、下は総務省のデジタル活用支援員推進事業でシニア層にスマホの使い方の講義をしているとき。
成田メガネをかけて講座をすると、変な自信が湧いて緊張が取れて(・∀・)イイ!! まじ違います。
上にも書いた自分に暗示をかけている行為をもう少し専門的に書くと他者が持っている優れた性質を自分自身の人格の内に取り入れたうえで、自分自身の存在をそうした他者の内へと重ね合わせることによって自分自身の価値を高めていこうとする心の働きが自分に自信を与えているのです。
この時に過信してはいけないのが、素晴らしい才能を持った人の優れた性質をそのまま自分自身の性質として「取り入れる」ことによって、自分自身もそうした優れた人たちと同様に優れた性質と価値を持つ人であると勘違いすることです。あくまでも自分自身への暗示であって実力は変わらないことを自覚しておかねばなりません。これは心理学で「取り入れ」や「摂取」と言って同一視(同一化)とよく比較されます。
同一視(同一化)は防衛機能
もうひとつ大事なのは、同一視(同一化)は防衛機能だということ、虐待されている子は、親との境界が曖昧になる。これは、親と同一視(同一化)することで、危機を克服しようとしているわけである。同一視(同一化)の対象とのつながりを欲しているとも言える。そしていつか自分が加害者と同じになって被害者を作ることができれば、自分は被害者ではないと思うことができる。という危険な考え方に至るようになるのではと思う。
しかし、これは世間で普通に起こっている暴力の「負の連鎖」であり、私も不登校になった娘に対して、「負の連鎖」をしそうになりました。(実際には少し負の連鎖をしてました)
しかし幸いに、自分の中の「インナーチャイルド」に気づき、「アダルトチルドレン」も知っていたので、「負の連鎖」を断ち切る方向で現在に至っています。
このあたり一つ前の記事の「愛着障害」も含め、同一視(同一化)以外の代表的な防衛機制も含めもう一度勉強しておいた方がいいような気がする。
人間は弱い存在なのだから