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企業理念は本当に必要なのか?
私たちは企業の経営者から「企業理念を作る or 再構築するのを一緒にやって欲しい」と相談をよく受ける。
相談したいと思っていただけたことも、相談をしてくれることも相当嬉しい。もちろん相談には全力で取り組む。
ただ、「企業理念を作って欲しい」という相談を受けたので、「企業理念を作り出す」ことに着手しても、うまくいかないことが実際には多い。
考えがまとまらずに作成にかなりの時間が掛かったり、せっかく理念を作っても、完成がゴールになり社内に共有・浸透しないということもよく起きる。
こういう状況になるのは経営にとっても無駄な時間になり、組織にも徒労感が漂うので何としても防ぎたい。
「企業理念が必要だ」と考えが至ったとしても、まず最初に自分に問いを立てたい。
「企業理念は本当に必要なのか?」
別に企業理念があってもなくても、企業の事業活動にはすぐに影響はありません。目先で緊急度が高く解決する必要がある課題があるなら、当然に優先順位をMAXに上げて対応すべきです。
企業理念の時間軸、範囲はもっと先で、もっと大きなところにあります。会社にとって「自分たちは何者か」「自分たちはどこに向かっているのか」を指し示すものが企業理念になります。
会社を経営する上で、事業でも、組織でも、文化でも、中長期で大きく発展、成長させていきたいなら、「企業理念は本当に必要なもの」になります。
事業でも、組織でも、文化でも、拡大・成長して、経営と現場の距離感が広がれば広がるほど、会社の核になる物事の考え方・概念を定めておく必要があります。核が決まっていないと、現場で起きる細かい事象への意思決定をすべて経営に委ねることになり、組織の拡大・成長と共にスピードが遅くなっていきます。
「自分たちは何者か」
「自分たちはどこに向かっているのか」
「自分たちはどんな価値観を大切にするのか」
私たちが経営者に何度も同じ3つの問いをするのは、どこまでの視野で物事を捉えているのかを知るためです。
中長期で会社を、事業を、組織を、文化を成長・発展させたいなら、企業理念は本当に必要なものになります。