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【異文化】欧米の決済はスマホタッチ統一で、シンプルで便利。紙レシートもなしで、効率的に現場が回る。

Titterで見ていると、欧州でのスマホによるタッチ決済が便利との話しが話題になっている。
日本のように、決済の時に色々種類を選ばずに、クレカタッチ一本でとても便利。
更には、電車に乗るときも、何のアプリの設定をする必要もなく、外国人でもいきなり手持ちのスマホタッチで乗れて便利というものである。

スマホに登録されたクレカタッチで通れる改札

これは、海外が便利というわけではなく、日本が不便なのである。
この決済に関しては、日本の器用な国民性が完全に裏目にでてしまったケースだと思う。

外国人が日本のコンビに来て、その精緻に陳列された商品群に感動するとともに、驚くのがあの決済の機械である。
海外ならクレカ一本のところが、タッチスクリーンで決済手段が幾通りもあり、更には、現金や硬貨まで使えるようになっている。

こんな複雑な機械を、国民全員が使える国は、世界広しといえども、日本だけである。
世界の標準はもっと不器用であり、決済システムはその不器用な人に合わせて作られている。
それが結果的に、100人が100人全員迷うことなく使えるという、シンプルで便利なものになっているのである。

海外の方がシンプルで便利という話しは、クレカのタッチに留まらない。
海外の場合、電車もそうだが、当然、レストランや買い物、ホテル、タクシー等、全てクレカ決済一本である。
そうなるとどうなるかというと、紙のレシートや領収書のたぐいは、発行しないのがデフォルトとなる。

クレカタッチで清算すると、スマホの場合はスマホに決済データーが瞬時に来るし、メールにも決済情報が入る。
クレジットカードアプリを見にいけば、使用した一覧が見れるのだから、紙でわざわざ出す必要ないということになる。(だいたい、紙はすぐに無くして、見当たらなくなる)
日本では、タクシーから何から、クレカ決済のレシートを紙で今だに発行しているのは、少し効率に関しては鈍感なのかと感じる。

オーストラリアのホテルの場合、クレカで決済してcheck out。
カウンターのプリンタでジージーと紙の領収書やレシート等は発行しない。
その作業だけで、1-2分は時間を使ってしまうから。
既にcheck in時にメールアドを登録しているので、レシートはそちらにメールで送られる。

日本には器用貧乏という言葉があるけれど、日本はホント、このデジタルの時代にそれを地で行ってしまっている感じである。

日本人が器用な分だけ、シンプル化に関しては、不器用な欧米に負けている。

エンジン車やオートバイ、カメラやプリンター等の、小さい部品が幾つも合さって、複雑な構造物をすり合わせの技術でもって、精緻に作るということに関しては、日本は世界に秀でた国というのは間違いない。

しかしながら、デジタルの時代に入ってきてから、物事の価値がそういった精緻なものから、シンプルで使いやすい物、分かりやすいinterface等に移ってきているのである。
その流れの中で、多くの日本企業がまだold schoolな感じで、複雑なものを精緻に作る世界に残ったままで、シンプルで分かりやすいという流れに乗っていない気がする。

1つには、日本人がとても器用で、平均的な総合理解力が高いので、複雑な導線やオペレーションでも、皆が対応できてしまうというところにあると思う。
欧米はこのあたりが相当不器用で、総合理解力が驚く程低い人が沢山いるので、口悪くいうと、「スマートでない人でも、必ずできる、必ず分かる」を基準に色々なソフトや、UI, UXが開発されています。

そして、それが、市場で、現場で大いなる効率化を作りだしていると思うのです。

下のスマートEXの、駅での切符の受け取り方とか、欧米の人だと全くついていけないと思います。。。




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