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TinHiFi T5s 試聴
概要
P1やP2plusなどなかなか堅実な音作りをしているTinHiFiのミドルクラスですね。今回も非常に見た目は地味なものの、堅実でまじめな音に仕上がっていました。
全体的に音の細さはあるものの、奇をてらうようなチューニングをせず、価格相応の基本性能を武器にしてきた感じです。
音について
どの帯域も非常にシャープな音像で、引き締まった音を出します。解像度、解像感ともに高く、音場も狭苦しさを感じない程よい広さで展開します。
ここは好みになりますが、程よく肉付きの良い音が好きな人には乾いた音に聞こえるかもしれません。
低音域は膨らんだりぼわついたりすることは一切なく、効きの良い低音だと思いました。ただ、迫力という面では若干物足りなさを感じます。
中音域はほんの少し粗さはあるものの概ねなめらかに聞こえます。低音の下支えが足りないのか、ボーカルの力強さやピアノのアタックは控えめ。淡々と鳴っているという印象。
高音域は抜けも伸びやかさもなかなかのもの。シンバルやハイハットの繊細さが際立っていて、ぜひ高音域の表現が繊細な上流で聞いてみてもらいたいですね。抜けと消え入り方が秀逸。
総評
1万円台半ばとしては異例の基本性能。文句なしですね。同価格帯にはIE100ProやARIA2など優秀な基本性能を持ったイヤホンが並んでいますが、引けを取っているとは思えませんね。
このイヤホンの特徴ともいえるシャープさが好みに合うかどうかで評価は変わるとは思いますが、ワタシはよいイヤホンだと感じましたね。好みではないけど…
ぜひ一度聞いてみてください。