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【コラム】部屋と中古ゲームと私

中古のゲームをよく買います。

ハードオフとかまんが倉庫とかゲオとか、中古ソフト扱ってるお店に行くと、大体20分くらいはソフト棚の前をうろうろして、掘り出し物を探します。

主にレトロ系というか、昭和世代のゲーム漁りがメインだったんですけど、一頃のブームもあって需要と供給のバランスが悪くなってしまい、その世代の残ってる中古ソフトはほとんどスポーツゲームか、パチンコ、スロットのシミュレーターになってしまいました。
中古ゲーム市場の末期は、機種問わず大体そういう感じです。

なので、良さげなものを見つけたらとりあえず確保が原則なのですが、やはりそこはお財布事情も絡んで参ります。
1本辺りとか今回分とか上限金額を決めてたりするので、今回は見送って次回にしよう、そもそもこれ買う人いないだろうし、とか思ってたら次来た時に売れてるのはよくある話。一期一会。
並んでるファミスタ'90と'92の間に挟んでおいたりしてても、熟練ハンターの目は誤魔化せないのです。

そんな感じでファミコン、スーファミ辺りの市場はほぼ壊滅してるので、これから集める向きには茨の道になってしまいました。
もちろん、お金さえ出せばショーケースに入ったプレミア価格のものは、買えるんですけど、それはもう蒐集として楽しくないヤツなのです。
まぁ実際に遊びたいものがあるのなら、その限りではないんですけど。

ただ、幸いなことに「Nintendo Switch Online」を筆頭に、現世代機上でそういったゲームが遊べる環境は整ってきていて、初期投資をちょっと行うだけで、かなり安価且つ快適に遊べます。

ちょっと前に流行ったミニサイズの復刻ゲーム機なんかも、そういう方面でとても重宝するガジェットですが、オンラインにしても復刻機にしても自分の遊びたいゲームが、そのラインナップに含まれるかどうかという点が重要ではあります。

所謂、誰もが知ってる名作や良作はまず問題ないんです。
隠れた人気作なんかも、制作側がユーザーの声を拾ってくれてれば、ちゃんと取り上げて貰えます。メガドラミニがいい例ですね。

問題なのは、一般的には箸にも棒にもかからない上に、そもそも販売本数が少なくて、市場にも残ってないような、どっちかというとダメな方のゲームです。

そしてそういうものをこよなく愛する厄介な身の上としては、どこかで完全なアーカイブが現れる奇跡を待ち望みつつ、今日も今日とて、中古棚を冷やかすことになるのです。

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