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ここに在る“いっ歩”
こんにちは、小沢佑太です。
CLOUD9という劇団を立ち上げて運営したり、劇場管理スタッフとして働いたり、学校で数学を教えたりしています。
昨日はCLOUD9の劇団員、諏訪華奈子さんの個展に行ってきました。
個展ってなんやねん、って感じの方もいる気がします。かくいう僕も芸術の世界に飛び込まなければ、あんまりイメージできなかったかも。普通に生きてたら聞き慣れない言葉なんじゃないかな、個展。
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「インスタレーション展示」だそうです。
インスタレーションもわからんぞ!って感じですよね。(お詳しい方はすっ飛ばしてください🙏)
インスタレーション(installation)
現代美術の手法の一つ。作品を単体としてではなく、展示する環境と有機的に関連づけることによって構想し、その総体を一つの芸術的空間として呈示すること。また、その空間。
だそうです。
CLOUD9の門さんと諏訪さんのおかげで、僕もこのあたりのことを知るようになりました。最近で言うと「チームラボ」とか、もこの辺に該当する、のかな?たぶん。
入り口入ったところには、諏訪さんの絵も展示されていました。
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奥に微かに見えている小さい正方形の絵は、販売もしているとかなんとか。詳しくは行ってみて、聞いてみてください。
さて、肝心の中身がどうだったかという話ですが、一言でいうと…行ってよかったです、とても。
実はこの開催に至るまでの経緯を僕は聞いていました。作品を作っているときも知っていました。が、何をどのように作って、どんな展示をしているのか、具体的なことは何も知りませんでした。僕が聞かなかったんです。諏訪華奈子の作品を、ちゃんと純度100%の心で見届けたかったから。
(2/17 17:00以降、本記事はこの先メンバーシップ限定となります。ただいま期間限定公開中!)
実は実は、彼女が個展を開催することを決めたその日、決意の瞬間に立ち会っていました。
来年2月、個展やろっと
— 諏訪 華奈子 (@_suwasuwa_) December 11, 2024
軽い感じで呟いていましたが、このとき、ただならぬ強い決意を持って宣言していました。
道中、何度も何度も周囲の波に呑まれそうになりながら、自分と闘い続けていました。
この葛藤が作品になるのかなあなんて思ったりもしていたのですが、そんな予想は簡単に裏切られました。
絵もインスタレーションも、ものすごく静かで優しくて、あたたかでした。
そこに殺伐としたものはなく、静かな陰と暖かな光が空間全部を包み込んでいました。
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ここは
いっ時のオアシス。
いっ歩進めば
あっという間に砂漠の中。
どっしりと構えられているように見える展示空間なのだけれど、実はとてつもなく繊細で強い風が吹けばすぐに壊れてしまうんだろうなと感じました。
だけど、だからこそ、いまここに在ることに意味があるし、いまここに在るものを抱きしめているのだろうなと思いました。
「ここが、私の現在地です」
インスタレーション展示を体感した後に見た絵がこう言っているような気がしました。
「しかと、見届けました」
絵に向かって、そう返しておきました。
どれだけ脆くても弱くても繊細でも、
きっとこの個展という「いっ歩」が
これからの彼女の軸になっていくのだと思う。
いまここに刻まれた「いっ歩」の足跡が
誰でもなく何でもなく、紛れもなく彼女自身の
支えに、柱に、道標になっていくのだろうな。
そう思わざるを得ないほど、
剥き出しの在るがままの姿でした。
かっこよかった。
この世界に「私が存在している」と叫んでいるようにも思えた個展でした。これまでの彼女からは想像し得ないエネルギーの塊でした。
ここを通過した彼女と、またこれから一緒に作品を創れるのか〜と、嬉しくなりました。背筋伸びますね。僕も頑張ります✍️
僕は絵の技法とか上手さとかはあんまりわからないし、見たってそれが何を表しているのかとかも全然解釈できないんですけど、でもそれでもいいんだろうなって思いました。ここに在るものの正体はわからないけれど、今ここでこの絵を見ている僕自身が何を感じるのかはわかる。ここに在る自身を見つめることはできました。それで充分なんじゃないかな、って。
純粋な感情で個展を見届けることができてよかったです。少しずつ、氷が溶けていっているのだろうと思います。雪解けも近いね。
明日のこと、来週のこと、来月のこと、来年度のこと、来年のこと、この先のことは何にもわからない。
わからないけど、
今から出す「いっ歩」のことは少しだけわかる。今さっき踏みしめた「いっ歩」のことは少しだけ見える。
それでいい。それがいい。そこから始まる。
そんなことを思えた時間でした。
ありがとう。
2025年2月16日.ここに在る
最後まで読んでくださってありがとうございます♪ 現在は日々の気づきを毎日綴っています。 2022年に劇団を立ち上げ、その運営を行う中での気づきや成長日記にすることを目指しています。 もしよろしければ、今後の活動をサポートしていただければ幸いです☺️