【漢検準1級】理系アラサーの挑戦、合格までの軌跡。【勉強法まとめ】
2024年6月、漢字検定準1級に合格しました。
人生で初めて受験したのは、2024年2月。
挑んだ級位は同じく準1級で、ほかの級は受けたことがありません。
高校・大学ともに理系分野に身を置き、職業エンジニアを貫いてきたわたし。
日本に住んでいるのでもちろん漢字は使うけど、クリティカルではない、謂わば"漢字世界の近郊"で生きてきました。
なぜ漢検を受験したのか、どのように勉強したのか。
合格までの過程を振り返りながら、実際にやってきた勉強方法についてご紹介します。
◇受験の動機
なぜ、漢検を受けようと思ったのか。
これが動機です。純粋で、不純です。
加えて、歳を重ねるごとに失いつつある自信を取り戻すべく、自分磨きの一環と自己肯定感を上げるため、何か勉強したいな~って漠然と思っていたこともきっかけになっています。
昨年『漢字でGO』って流行っていたじゃないですか。
ちょっとやっていたんですけど、結構楽しかったんですよね。
勉強に対してモチベーションが低い自分も、漢字の勉強なら受験の日までモチベーションを保てるんじゃないかなって思ったんです。
それで、受験することを決めました。
◇受験回数と勉強時間
受験回数:2回
勉強時間:約340時間
漢検受験履歴は準1級以外なく、その準1級自体も今年2月に初めて挑みました。
準1級の合格率は、2023年度で約18%。(2023年度の受検データより算出)
2023年12月中旬から勉強を開始し、2024年6月受験当日までのおよそ半年間、勉学に励みました。
1回目の受験時点で1日平均4~5時間程度の勉強(約280時間)でしたが、残念ながら不合格。
そこからモチベーションが下がり勉強が手につかない時期を経て、5月になってようやく本腰を入れた勉強を再開。
2度目の受験チャレンジ直前は1日2時間程度しか勉強時間が確保できませんでしたが、出題の運も相まって無事合格ラインに達しました。
◇わたしの勉強法
漢検準一級合格までの道のり、つまり、具体的な勉強方法についてご紹介します。
わたしが使用したテキストは全部で以下の3つ。
スキマ時間活用のため、次の2つのアプリも積極的に使って繰り返し学習していました。
書籍やアプリの詳細は、後述の『◇スケジュール』にて説明します。
◇スケジュール
漢検初挑戦から合格まで、実際のわたしの学習スケジュールと勉強方法について、解説します。
📝【勉強開始:1か月目】学習は、パワープレイ。
漢字検定自体を受けたことがなかったため、まずは漢字検定の準1級とはどれ程のレベルなのか、まずはそこから把握する必要があると考えました。
そのため、まずは過去の試験問題の出題データをもとに、頻出度順にまとめられた『出る順問題集』をひたすら解きました。
↑これです。
勉強を着手した当初は、1ページにつき1問か2問正答できるかできないかの実力しかなく、1問も正答できなかったページもありました。
本書を2周ほどした時点で、不正解だった問題については、別途単語帳にまとめてとにかく漢字の知識(よみから熟語を書けるか、熟語が正しく読めるか)を頭に叩き込もうと思いました。
パワープレイです。
このようなタイプの単語帳って、普通のノートと違って順番を入れ替えたり、不正解の回数ごとに束をまとめなおしたりできるところが良いんですよね。
知識が身についていることが見える化できるので、わたしはこのタイプの単語帳を愛用していました。
そしてこの単語帳、やわらかい素材のバンドでカードの束をまとめることができるので、持ち運ぶときにカードが開いてバラバラになったりしないところがお気に入りでした☺︎
1か月目はほとんどの時間を単語帳に転記する時間に費やしました。
📝【勉強開始:2か月目】正答率向上委員会。
2か月目はとにかく知識を入れ込み、問題集の正答率を上げることに注力しました。
外出先や移動時を含め、とにかく自作の単語帳を繰り返し解き、知識が定着してきたらまた『出る順問題集』を周回。
とにかく漢字は網羅量・知識量だ!と思ったので、下記のアプリを導入して知識を増やそうと試みました。
こちらも全て正答できるようになるまで、とにかく周回しました。
📝【勉強開始:3か月目】最後から2番目の仕上げ。
この頃になると、既に持っている問題集・アプリの正答率が90%を超えてきていました。
そのため、1回目の受験前にさらに追加で日本漢字能力検定協会(公式)が出している問題集を購入。
こちらは過去問6回分が収録された問題集で、自分の努力のベクトルが間違っていないか、どれほどの実力がついたのかを確認するために活用しました。
1度目の受験までに時間がなかったため1周しかできませんでしたが、自分の実力を確認するには最適でした。
また、受験前日は、『出る順問題集』付属の別冊を勉強していました。
本編には掲載しきれなかった"表外読み"が書かれているのですが、これが超優秀だったんですよね。
試験本番でもここから数問出題されたので、直前に見ておいてよかった!ありがとう別冊!!と深謝しました。
📝【勉強開始:4か月目】モチベーションの低下。
1回目の受験が終わるとモチベーションが落ちてしまい、あまり勉強に身が入りませんでした。
しかし、ぱたりと漢字に触れなくなるとどんどん忘れてしまいます。漠然と恐怖心があったので、首の皮一枚ほどのモチベーションでちょこちょこ勉強は続けていました。(とはいえ毎日数分程度でしたが。笑)
その際に使用していたのが、こちらのアプリです。
机に向かう気力はなくとも、1㎎の僅かなモチベーションでスマホを触り、とにかく漢字に触れることを意識して、漢字の勉強を継続しました。
📝【勉強開始:5か月目】再起。
受験日が迫ることに焦り始めたわたし、再度本腰を入れて勉強を再開しました。
空白の1か月を経て、現在の実力をチェックすべく、再度これまで使っていた問題集に手を伸ばしました。
再度周回を始め、"不正解"を"正解"に塗りかえていきます。
また、所有する問題集と「重複出題が少ない」とのレビューがあったこちらの問題集を追加購入しました。
新しい問題と出会い、網羅率向上を図りました。
この問題集の周回と並行で行っていたのが、"不正解"に対するさらなる『深掘り学習』です。
『深掘り学習』では、自分が間違えたところ、定着が不安なところを中心に、漢字ひとつひとつの意味を調べ、ノートに書き記していました。
漢字の意味から調べる『深掘り学習』は、泥臭いように見えて確実に知識が定着する良い方法だったな~と改めて思います。
📝【勉強開始:6か月目】最後の仕上げ。
いよいよ2回目の受験チャレンジ直前。
基本的には、先述の『深掘り学習』でまとめたノートを使って繰り返し復習しました。
また、問題集を再度さらっと攫って復習。
この頃になると、『出る順問題集』で正答率100%に極めて近いどころか、反射で正答できるまでに成長しました。すごいぞ、わたし。
また、受験日の前日は再び『出る順問題集』の別冊を中心に復習しました。
この冊子に載っている表外読みを完璧に学習して挑みました。
結果は無事合格!今年中に合格することを密かな目標にしていたので、達成できてよかったです!
◇まとめ
以上、わたしの漢検準1級合格までの軌跡でした。合格までの勉強法は次の通り。
最初はとにかく漢字や熟語を覚える
手元の問題集を周回して正答率100%に近づける
実力チェックのため過去問を解く
モチベーション低下時は短時間でも毎日漢字に触れる心がけ
なかなか定着しない漢字は『深掘り学習』
問題集正答率が90%を超えてきたら新しい問題と出会い網羅率を上げる
大人になってから自信を失う一方だったんですけど、今年チャレンジしてみて「今の自分でも正しく努力をすれば成果に繋がる」という学びを得て、自信に繋がりました。
仕事のための勉強ではなく、純粋な知識欲からくる資格挑戦だったので、これからの人生に役に立つかどうかはわかりませんが、チャレンジしてよかったと心から思います。
次は1級に挑戦してみようかな。
◇おまけ
準1級・1級に合格すると『漢検生涯学習ネットワーク』という会員になれます。
手続きをすると会員証が届き、京都の漢検 漢字博物館・図書館 [漢字ミュージアム]で呈示すると会員の方の入館料が割引になるちょっぴり嬉しい特典も。
もし、漢検に興味があればぜひ一度チャレンジしてみてください☺︎